<論考> バウムテストに見る統合失調症の病理性とその回復過程に関する一考察(経済学部特集号)

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  • ロンコウ バウムテスト ニ ミル トウゴウシッチョウショウ ノ ビョウリセイ ト ソノ カイフク カテイ ニ カンスル イチコウサツ ケイザイガクブ トクシュウゴウ

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抄録

type:01 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper

30年間,ひきこもりの生活を送っていた慢性期の統合失調症者の事例をもとに,バウムテストに見る統合失調症の病理性とその回復過程について検証し,考察を行った。描画は,全体を通じて造形性が貧困化しており平板かつ常同的であったが,活動性や社会性の回復に伴い,樹冠の拡大や二次元の枝の出現,枝数の増加などの変化が見られた。また共通して見られた形式化の傾向や二次元水準での幹と枝の関連づけの欠如は,その病理性の特徴を表わしていると考えられた。

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