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試合3週間前にラスベガス入りで万全期す

井上尚弥「PFP3位にふさわしい試合を世界に見せる」
試合3週間前にラスベガス入りで万全期す

2020年1月31日 15時30分

 WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が1月31日、東京・九段下のホテルグランドパレスで大橋秀行会長、井上真吾トレーナーとともに記者会見した。主なやり取りは以下の通り。

メディアの質問に答える井上

大橋「(カシメロは)尚弥が一番戦いたがっていた相手。実現して感謝している。日本人で初めての3団体統一タイトル戦で、4団体統一に向けての大事な試合になる。2日からグアムに行って、2月の中旬にはフィリピンから世界ランカー3人を(スパーリング・パートナーに)呼ぶ。また、アメリカには試合の3週間前に入ることになっている。本人の希望通り早めに調整をして万全の試合をしたい」

井上「この試合、ラスベガスでの3団体統一戦が決まり、正直今はワクワク、早く試合がしたいという気持ち。3団体統一という試合に意味があると思っていて、バンタム級での4団体統一を目指す上で欠かせない試合。まずはラスベガスでの一発目の試合を危なげなくクリアして次に進みたい」

─ラスベガスのイメージと、そこで戦う心境は?
井上「ボクシングの本場であるというイメージを持っているので、その舞台で、それもメインイベントで試合ができることをすごく誇りを持っている」

テテを下したカシメロ Photo/SUMIO YAMADA

─カシメロの印象は?
井上「フィリピン人らしい荒々しさを持っている。野性味あふれる選手だと思っている。危険なハードパンチを持っているので、そういったところを気を付けながら戦いたい」

─WBSSを制して次は3団体統一戦と大きな試合が続くが。
井上「もともと統一をしたいと思っていたけど、スーパー・フライ級時代は叶わなかった。バンタム級に上げてから自分の納得いくマッチメークができている。そこにモチベーションを置いて戦っていきたい」

─どんな試合になる?
井上「初めてのラスベガスでメインの試合になるので、パウンド・フォー・パウンド3位にふわさしい試合を世界のみなさんにお届けしたい」

─3週間前にラスベガス入りする意図は?
井上「ラスベガスは乾燥していると聞いているし、実際に行ってそう感じたので、向こうの気候に慣れてから減量に入るのを目的に3週間前に入る」

─スパーリングを再開して(昨年11月の試合でに負傷した)右目の状態は?
井上「まったく問題はないです。怖さも全然ないですね」

─カシメロとはどのような試合に?
井上「じっくり、じっくり、ダメージを与えて削っていきます」

17年の米国デビュー戦でニエベスをKO Photo/SUMIO YAMADA

─試合3週間前に現地入りするのは自分の希望?
井上「そうです。(17年9月)ロサンゼルスのときは1週間前に入って、時差も含めて割ときつかった。乾燥していると汗の出具合も違う。試合3週間前ならまだハードな練習もしているので、疲れを抜きながら体重を落としていきたい」

─相手は怖いものなしでむかってくるのでは?
井上「そこは冷静さ。ただ、テテ戦(昨年11月、カシメロが3回TKO勝ちでWBO正規王座獲得)を見る限り、何でもかんでも突っ込んではこない。駆け引きをしてた。パワーだけで勝ってきた選手ではないです」

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