プアプアレナレナ | Moanaのつぶやき 〈 I Love Hula 〉

Moanaのつぶやき 〈 I Love Hula 〉

日々に思ったことを綴ります。

フラ🌺レッスンで
クアナトレスが歌う
NA WAI KAULANA (ナ ワイ カウラナ)
「名高き水」
という曲を習っています。

1番にpuapualenalena(プアプアレナレナ)
という言葉が出てきます。
ハワイの神話に出てくる不思議な力をもった犬だそうです。

ハワイ語で
puapua(プアプア)は尻尾、
lenalena(レナレナ)は黄色い。という意味。



マウイ島のWaikapu(ワイカプー)
語源はwai-ka-pu【ホラ貝の(音がする)水】
という川の名前。
川の近くにはハワイの島中に届くほどの
ホラ貝が鳴り響く洞窟があったとか…
ワイカプの名にあやかりプアプアレナレナの伝説が語られてるようです。



雑誌「HULA Le′a 」 のNo.43に
「プアプアレナレナとホラ貝」
の神話が載っていました✨

少し抜粋して載せさせていただきます😌

  🌴🌴🌴   🌴🌴🌴

昔むかし、ハワイ島のワイピオに
キハというチーフが住んでいました。

豊かな生活を送っていたワイピオの住民にとって、困っていることが1つありました。

夜になると鳴り響くホラ貝の音でした。
住民はいつも寝不足に悩んでいました。

犯人は山に住む小人メネフネたちです。

このワイピオにプアプアレナレナ
という犬がいました。
プアプアレナレナは盗みが大変得意でした。

プアプアレナレナはチーフのために作られたアヴァ畑からアヴァを盗み飼い主の老人に運んでいました。

アヴァというのは、儀式に使うお酒のような飲み物の原料で、とても大切な植物。

プアプアレナレナと老人は、キハの家来たちに捕らえられてしまいました。

老人は許しを請いました。
「私の命はどうなってもかまいません。どうかこの犬だけは助けてください」

その時、キハにある考えが浮かびました。
「この犬に毎晩メネフネが吹き鳴らすホラ貝を、盗ませることが出来るか?」

老人は愛犬に目をやりました。
プアプアレナレナは大きく尻尾を振りました。

「では、この老人を牢へ入れよ。もしこの犬がホラ貝を持ってきたら、老人を釈放する」

プアプアレナレナはとても賢い犬でした。

山を登っていき、さらに山奥に分け入って、メネフネ達の村を見つけ、一軒ずつ覗きこんで、ホラ貝を探します。
そして、とうとうホラ貝を見つけました。

プアプアレナレナは、ホラ貝を口にくわえ、
猛ダッシュで山を下りはじめました。

ところが走るスピードがあまりにも速かったために、くわえていたホラ貝に風が通り抜けて低い音を奏でてしまったのです。

メネフネたちにホラ貝が盗まれたことを知られてしまいました。
メネフネたちが大声を上げて追いかけてきました。

プアプアレナレナは必死になって走りました。
口にくわえていたホラ貝が、岩にぶつかって大きな音をたてました。
ホラ貝は少しかけてしまいました。

夜が白々と明けはじめてきました。

メネフネたちには、夜明け前には山へ帰らなくてはならないという掟がありました。

メネフネたちは、ホラ貝をあきらめて、山の中へ引き返していきました。

キハの前に、ホラ貝をくわえたプアプアレナレナが現れました。

老人は牢屋から出されました。

キハはいいました。
「約束通り、この犬の働きに免じて、アブァを盗んだ罪を許す」

こうして老人とプアプアレナレナはこれまでと同じように仲良く暮らすことができるようになりました。

ワイピオに再び静かな夜が戻ってきました。

キハは家来や人々に合図を送るのに、そのホラ貝を使うようになりました。

それ以後、
このホラ貝は "キハプー" (キハの貝)と呼ばれました。

そしてキハプーは代々王家に伝えられたということです。

現在、ビショップ・ミュージアムに保管されている少し欠けているホラ貝が、このキハプーだともいわれています🐚

Mahalo nui loa 🌴