芭蕉db

曲翠宛書簡

(元禄7年閏5月30日 芭蕉51歳)

書簡集年表Who'sWho/basho


 其元静に成可申と奉存候*。愈御無事に被成御座候や。爰元いまだ五七日も逗留可仕候而*、貴辺へ罷出、可貴慮*。洒堂・之道など見舞に参、久々にて遂面話*
頃日めきと暑気至り候。竹助殿機嫌よく御あそび被成候や*
貴様にも先日少々御気草臥之躰に相見え候。甚暑御保養可成候*。 以上
    壬(閏)五晦日
  曲翠雅公                        芭蕉

kaisetsu.gif (1185 バイト)

 京都落柿舎から膳所の曲水宛に書いた書簡。日付を欠く。初秋には膳所に行くこと、曲水の健康は大丈夫かと尋ねている。この3日後には寿貞尼が死亡するのだが、勿論芭蕉の知る由も無い。