オスカーの眼力はすごい! 剛力彩芽、真の女優になれるか

2012.12.18


剛力彩芽【拡大】

 剛力彩芽。20歳。2013年に向け、私が最も注目している若手女優だ。ちなみに「ゴウリキアヤメ」と読みます。

 彼女で印象的だったのは、今年1月から放映された山崎製パン「ランチパック」のCM。大学の廊下で軽やかにヒップホップダンスを踊っているのを見て、何て新鮮でかわいい娘なんだろうと思ったものだ。

 所属する芸能事務所「オスカープロモーション」には、米倉涼子や上戸彩、武井咲(たけい・えみ)、そして「家政婦のミタ」(日テレ系)で天才的な演技を披露して一躍全国区になった忽那汐里(くつな・しおり)らがそろっている。ここんとこホームラン続きじゃないか。

 正直、少女のうちから将来の美女を見抜くオスカーのスタッフの眼力はすごいね。私なんかとは大違いだ。剛力彩芽も小学生時代、「全日本国民的美少女コンテスト」に応募して落選したものの、コンテスト会場でスカウトされたという。

 剛力彩芽とはバラエティー番組などで何度か会ったことがあるけど、頭の回転がすごく速かったね。ただ、素晴らしい素材なのに、今ひとつ、物足りない部分もあった。

 山崎製パンをはじめ、ミスタードーナツ、積水ハウス、au、ヤクルト、カルビー…などなど、次から次へとCMに出演して、それぞれスマッシュヒットさせているものの、その分、「CMタレント」というイメージが強い。

 ドラマにもちょくちょく出演していたけど、「これだ!」といえるものが、まだない。だから印象が薄い。代表作といえるものもない。CMで見せるかわいい表情だけで、ファンも満足しているんじゃないか。

 CMで稼ぐのもいいかもしれないけど、せっかくの素材、ちょっともったいない気もするね。冒頭で「若手女優」と記したが、まだまだ「女優」と名乗るには早かったかもしれないね。

 私はその涼しげな表情から、剛力彩芽のことを心の中で「平成の原田知世」と呼んでいる。原田知世は80年代前半、鬼才・角川春樹プロデューサーがいきなりテレビ版の「セーラー服と機関銃」(フジ系)、映画「時をかける少女」の主役に抜擢して、大物女優の道を歩ませた。

 剛力彩芽も、角川さんみたいな圧倒的な存在感のプロデューサーと組むと、さわやかさが化学反応するかもしれない。クセのある役を演じてほしいね。いろんなCMキャラをやっていると、そういうのが演じにくいのかもしれないが。

 来年早々、剛力彩芽はフジ系の月9ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」のヒロインを演じるという。三上延氏の原作ノベルは若い読者の人気を呼んでいるが、その分、一部熱狂的ファンから「原作では黒髪のストレートロングヘア。ショートカットの剛力ではイメージが違う」といったブーイングの声も寄せられている。

 こういった逆風は逆にチャンス。剛力彩芽なりのクセのあるヒロインが表現できれば、ここで名実ともに「女優」になることができるかもしれないね。

 

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