NHK紅白に“紳助問題”飛び火!潔白狙いでトンダ歌合戦も

2011.09.05


「消臭力」のCMソングを歌うミゲル【拡大】

 元タレント、島田紳助さん(55)の芸能界引退は、思わぬところに飛び火し始めている。年末の賞レースや大みそかのNHK紅白歌合戦を控えて、“秋の浄化作戦”に取り組む芸能プロダクションが増えそうだ。

 紳助さんが引退会見で「この程度」といった暴力団関係者とのメールのやりとり。10月から東京でも施行される暴力団排除条例は、相当厳しく運用されるといわれている。

 「暴力団の会合と知って、仕出し弁当を届けることも条例違反の商取引とみなされるほど。我々も法務担当者を呼んで懸命に勉強中です」と話すのは中堅プロダクションの幹部。芸能界では、「紳助さんの件は氷山の一角」という声が多い。

 「条例が施行される直前の今月中に、唐突な離婚をする芸能人カップルや、アイドルグループのメンバー脱退などがあるかもしれない。高校野球の出場停止と同じ細かさで、身内の不祥事を洗っている事務所があります」(芸能ジャーナリスト)

 こうした中、紅白歌合戦の出場者を選ぶ側も、例年以上に神経を尖らせそうだが、“黒い交際”とは正反対の清廉潔白なゲストの名が、早くも取りざたされている。

 ひと組は、フジテレビ系人気ドラマ「マルモのおきて」の主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」を歌う、「薫と友樹、たまにムック」。名子役の芦田愛菜(7)と鈴木福(7)の役名によるユニットで、ムックは劇中の犬の名。

 「子供からお年寄りまで人気のある振り付きソング。紅白に民放番組の人気者が出るのは、もはや普通のことで、反対する者はいないでしょう」(NHK関係者)

 さらに、“隠し球”になりそうなのが、なんとエステーのCMソング「消臭力(しょうしゅうりき)」を歌うポルトガル出身のミゲル(12)だ。

 「おふざけソングみたいですが、あのCMのロケ地、ポルトガル・リスボンは、1775年に大地震と大津波に襲われ、欧州史上最大の自然災害と言われながら、復興を遂げた街なんです。日本でデビューアルバムの発売も決まった、ミゲルの抜群の歌唱力を生かし“震災後の日本を元気づけたい”とレコード会社も意気込んでいます」(音楽ジャーナリスト)

 しかし、NHKで商品名を連呼する歌など、流せるのだろうか。

 過去、山口百恵さんの『プレイバックPart2』では、当初〈真っ赤なポルシェ〉を〈真っ赤なクルマ〉と言い換える配慮をしたが、78年の紅白以降は原詞を尊重して〈ポルシェ〉と歌うようになった例がある。

 「奥の手もある。〈消臭力〉を〈東北力〉などに言い換えて、被災地にエールを送ることも考えられる」(放送作家)

 芸能界に漂う、暗雲をも消臭できるか。

 

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