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ニッポンの伝統力 ~世界一!老舗企業の底力~




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日経スペシャル「ガイアの夜明け」 1月8日放送 第296回

ニッポンの伝統力 ~世界一!老舗企業の底力~

日本には創業してから100年以上の歴史を持つ企業が10万社以上もあり、この数は、世界一だという。そうした100年を超える伝統の技が生かされているのが、実はハイテクの分野で、シェア世界一を誇る企業も珍しくない。小型化する携帯電話や手振れ機能が進化するデジカメを支えるのは、老舗の水晶ディバイスメーカー。雨にも曇らない自動車のドアミラーや次世代エネルギー電池の基幹部分などにも老舗企業の技術が用いられている。今や日本のみならず世界のハイテク企業の先端を担う老舗企業。本業の伝統を守りつつ、競争が激化する現代にも生き続ける姿を追う。
また、老舗中の老舗、世界一の歴史を持つ企業も日本にあった。創業578年、1400年の歴史を持つという寺社建築の金剛組。しかし、1年半前に経営が破たん。何とか歴史ある職人技を残そうと本業を見つめなおし、再生を目指す。

食品偽装などで老舗ブランドに胡坐をかいた企業が今問題になっている一方で、本業一筋で愚直にその道を極めようとする世界一の老舗企業たち。その真髄に迫る。


【ケータイ・デジカメ…老舗が支えるデジタル機器】

意外に知られていない老舗の技術。それは、私たちの身近なものの中に活かされている。例えば、携帯電話、カメラ、ビデオ…。携帯電話の裏ブタを開けて中をのぞいてみると、実は老舗の技が詰まっている。そのひとつが、携帯の心臓部と言われる水晶デバイス、これがなければ携帯は動かない。水晶デバイスの世界シェアトップを握るのが、エプソントヨコム。会社の源流は1891年だ。一方、電流が流れるために不可欠な金属、振動モーター用のブラシといった極小部品は、1885年創業の田中貴金属の製品。ジュエリーや金の延べ棒でも有名な老舗企業だ。これらの企業には、共通していることがある。本業にこだわり続けていること。しかし、名前にあぐらをかくことなく研鑽を積み、時代と共に進化、改革を続けてきたことだ。

エプソントヨコムの挑戦は、携帯にとどまらない。今可能性が広がっているのが、超小型・高精度のジャイロセンサーの開発。最新のデジタル一眼レフカメラの手振れ防止機能などに使われているのだ。田中貴金属の新たな領域は、次世代エネルギーの燃料電池。白金から作る燃料電池の触媒が、省エネ自動車開発に力を入れる自動車メーカーたちから注目を集めている。その触媒開発にあたるのが、チームリーダーの多田智之さん。田中貴金属の中ではまだ小さなチームだが、田中の触媒は、世界的にも高い評価を得ているという。田中貴金属のモットーは、「金に関することなら、何でもやろう」。新たな事業の可能性を探る。


【宮大工の技1400年・・・世界最古の企業】

創業578年の金剛組。聖徳太子が大阪四天王寺を建立するため百済から招かれた宮大工の3人の内の一人、金剛重光が初代。以来、1400年以上に渡り、日本の寺社建築を担ってきた。そんな世界最古とされる「宮大工の会社」に経営危機が訪れたのが1年半前のこと。カネ儲けとは縁遠い職人気質の職人集団で、予てよりソロバン勘定が苦手だったところに、バブル期にマンションなどの一般建築に手を広げたことが致命傷となり負債が増大。ついには、自己破産申請をせざる得ない状況に陥ってしまった。

そこへ、「金剛組を潰しては、大阪の恥や」と、大阪の中堅ゼネコン・高松建設が再建に乗り出した。経営陣が高松建設から送り込まれ、新生金剛組がスタート。旧金剛組が非常に不得意だったのがソロバン勘定。新社長、小川完二さんは、まずコスト意識の改革を掲げた。それに伴い営業部の強化は改革の大きな柱となった。また、棟梁を頂点とした「組」も、「株式会社」として法人化することで、昔ながらの職人気質の棟梁たちにも経営感覚を持ってもらおうことになった。良いものを作るためには、とかくコストを度外視して仕事に没頭してしまう棟梁たち。企業として赤字は出せない、と言う新経営陣のもと、老舗企業の奮闘が始まった。
一方で守るべきものが、1400年に渡り伝承されてきた宮大工の「匠の技」である。200年300年後まで持ち続ける日本の木造建築の技術。宮大工の腕にかかっているその技は、マニュアルでは継承されない。金剛組が抱える宮大工集団は、各棟梁を頂点とする「組」ごとに、社寺の修復工事や再建工事に当たる。変わらない宮大工の技、その真髄とは…。

     
 




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