「ライブドア事件」「耐震偽造」「BSE」など、予期せぬ出来事の連続で、国会は、日々その対応に追われている状況です。本来の予定では、今会期中に皇室典範の改正案が可決され、「女性天皇」「女系天皇」への道が開かれることになっていました。もちろん、この「女性」「女系」については、国論を二分する議論が、いまや国会の場で戦わされようとしていたとろにあったわけですが、なんとも、「絶妙のタイミング」とでも申し上げればよいのか、秋篠宮妃紀子さまの第3子ご懐妊の慶事の報が、飛び込んできたのが、今の状況です。これを機、国会周辺では、「これで、ひとまず皇室典範の改正の問題は先送り」といったムードが一気に高まっているようです。
しかし、今回のご懐妊で、現在の皇室典範の孕んでいる本質的な問題である、「皇位継承の危うさ」が、解決されるわけではありません。
また、戦後も60年が過ぎ、近代国家となった現代日本においては、「万世一系」の歴史を誇るわが国皇室であっても、そのありようは変わらざるを得ないと主張する人々もいます。その観点からも、今や皇室典範の改正ばかりでなく、21世紀を迎えた現代の皇室、天皇制のあり方自体について、改めて考えるときがきているのかもしれません。
そこで、今回の「朝まで生テレビ!」は、この女性、女系天皇の是非と皇室典範改正の問題を、賛成、反対の両派からそれぞれの専門家の方に御登壇いただき、徹底討論するとともに、21世紀のあるべき皇室の姿についてまで、議論を深めてゆきたいと思います。 |