玄武砂防えん堤
 

1.所在地・・・・・ 岩手県岩手郡雫石町大字葛根田
2.渓流名・・・・・ 八幡平山系雫石川葛根田川
3.施設名・・・・・ 玄武砂防えん堤
4.施工期間・・・・ 平成10年度〜平成11年度
5.主な諸元・・・・ 重力式コンクリートダム 堤高9.45m 堤長128.5m 立積 14,300m3
6.PRポイント・・  当堰堤は、平成10年度9月葛根田川上流を震源とするM6.0の地震により発生した土砂崩壊対策として、災害関連緊急事業により整備されました。
 葛根田川周辺は、豊かな自然と温泉郷・スキー場が点在する一大リゾート地帯が隣接している観光地でもあることから、えん堤下流勾配を1:2の緩勾配とし、その表面に現地自然石を用いた石積みを施し、さらに魚道を設けることにより、自然環境や景観に配慮した水と親しめる空間として整備しています。
 また、えん堤型式に、現場で発生する掘削土砂にセメントを添加・混合した材料をブルドーザにより敷き均し締め固める「CSG工法」を採用し、コスト縮減を図りました。
7.主な災害・・・・ @平成10年9月 葛根田上流を震源とするM6.0の地震による土砂崩壊
A平成11年9月 上記地震に起因すると思われる国の天然記念物「玄武洞」崩落
8.災害状況・・・・ @河川、山腹で数10箇所の土砂崩壊発生、県道寸断 160人孤立
A高さ90m、幅60mにわたり崩落、葛根田川を閉塞