Vol.55 羽田美智子さん

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Vol.55 羽田美智子さん

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インタビュー 私のいえ ∼すまいの履歴書∼ 各界でご活躍の方々に、家、住まいに、住み替えにまつわるお話をうかがいました。インタビュー 私のいえ ∼すまいの履歴書∼

Vol.55 2017/2/28更新

引っ越す先々で、いい出会いがあるんです。 家って不思議な力がありますよね。  羽田美智子さん

引っ越す先々で、いい出会いがあるんです。 家って不思議な力がありますよね。 羽田美智子さん

profile
羽田美智子(はだみちこ)
1968年生まれ。女優として映画、ドラマ、テレビ、CM、ラジオなどで幅広く活躍中。
連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK・2017年4月∼)、「警視庁捜査一課9係season12」(テレビ朝日)に出演予定。著書に「羽田美智子が見つけた 沖縄 すてき、ひとめぐり。」(光文社)などがある。

同じマンションに住む方々とのご近所付き合いもあるという羽田美智子さん。引っ越して家が変わってからも交流が続いたり、思わぬところで再会したりと不思議な縁を感じる出来事も多いようです。そんな羽田さんの、家を通して生まれたエピソードを伺いました。

インテリア雑誌や住宅展示場のチラシが大好きな小学生

羽田美智子さんの写真1
子どもの頃を振り返る羽田美智子さん

私が生まれたときの実家は、宮大工だった先祖が江戸時代に建てた家。その当時で、すでに築100年ほど経つ古い日本家屋でした。この家を建てた先祖というのは、神社仏閣や地元の小学校も建てたそうです。施工した「旧水海道小学校本館」はのちに、茨城県立歴史館に移築保存され、今も残っています。
家の中心には樹齢何百年という立派な木でできた大黒柱が立っていました。土間もあって、家族や近所の方がそこで火鉢を囲み、よく団らんしていた記憶があります。
私が小学校3年生のときに、家を建て替えることになりました。とはいえ、特に傷みや不具合があったわけではなかったようです。今でこそ古い家をリノベーションして住んだり、レストランやお店にして古さを楽しむことが流行っていますが、当時、そういう発想は一般的ではありませんでした。だから、解体してしまったのでしょう。今考えると、もったいないなぁと思いますし、今であれば、もちろん壊さないで、と言ったでしょうね。
解体のときは、中心にあった大黒柱がなかなか壊れず、苦労したようです。土台もしっかりしていたので、築100年とはいえ、相当丈夫な家だったようです。
子供の頃の私は、新しくモダンな家に住む友達が羨ましかったので、家を建てることは嬉しく、ワクワクしていました。しかも、私は住宅のチラシを見るのが大好きだったのです。チラシを見て気になる物件を見つけては兄たちを巻き込んで、住宅展示場へ見学に行くという、家好きの小学生でした(笑)。だから新しい家への期待と妄想は広がるばかり。自分の理想をいつも頭の中で描いていました。しかし、いざ家が完成すると理想とは違うところばかりだったので、両親によく文句を言っていました(笑)。
それでも、自分の部屋ができたことは嬉しかったですね。私は、小学生にもかかわらず、インテリア雑誌を愛読するほど。買ってもらったベッドとテーブルと椅子を並べ替えたり、部屋に装飾をあしらったりして、空間づくりを楽しんでいました。

18歳で上京。引っ越すたびに、いい出会いや楽しい交流がある

羽田美智子さんの写真2
上京後の思い出を話す羽田美智子さん

高校卒業後、私は短大に入るため上京しました。二人の兄も東京の大学に進学したので上京していましたが、上の兄は私とほぼ入れ違いで実家に戻りました。
そのため、私は二番目の兄と一緒に東京で暮らし始めました。初めて実家を離れましたが、兄がいたので、淋しさや不安はまったくありませんでした。
最初に暮らしたのは新宿から電車で20分くらいの場所でしたが、目の前に畑がいっぱい広がっていました。故郷の茨城とさほど変わらない風景だったので、憧れていた東京暮らしとはちょっと違うなぁ、なんて思いましたね(笑)。
その当時、隣の部屋に住んでいた方とは今でも交流があるんです。赤ちゃんがいるご夫婦だったのですが、雨が降るある日、奥様に「主人を迎えに行きたいから、この子をちょっと見ていてもらえない?」と突然、頼まれました。私は驚いたものの、赤ちゃんを預かり、子守りをしていました。でも、それを機に私たち兄弟とそのご家族との交流が始まり、「学生だから大変でしょ」と、頻繁にご飯に呼んでいただきました。
その住まいを離れ年月も経つと、次第に連絡を取らなくなり疎遠になっていたのですが、数年前、私が出演するドラマのロケ地手配に関わった方が、その方の親戚だったのです。そのご縁を介し、奥様と当時赤ちゃんだった娘さんと約30年ぶりに再会! またお付き合いが始まりました。
私は引っ越す先々でいい出会いがあったり、いい人間関係が生まれたりするので、住まいって不思議な力があるなと常々思っています。20代後半の頃から暮らしていたマンションでは、管理組合の理事長が当時私が所属していた事務所の会長のご友人でした。たまたまだったのですが、そのご縁で、何かとよくしていただきました。そのあと引っ越したマンションでも、何人かの住人の方と交流がありました。ある日、私が人気のラジオ番組にゲストとして伺うと、その番組の著名なパーソナリティの方が、「兄がいつもお世話になっています」と言うのです。何のことだかさっぱりわからなかったのですが、どうやら、そのお兄様というのは私と同じマンションに住む方で、仲良くしていただいていた一人だったのです。
現在、暮らすマンションも、だいたいの住人の方が顔見知り(笑)。おすそわけしたり、されたりと、ご近所付き合いを楽しんでいます。

今後は自分の家を持つことも視野に

羽田美智子さんの写真3
これからのプランを語る羽田美智子さん

東京に出てきてから、今の住まいは6軒目です。2011年に結婚してからは、沖縄にも住まいができました。水中カメラマンである夫は沖縄を仕事の拠点としているため、沖縄暮らし。私もまとまった時間がとれたときは、沖縄に行きますが、仕事があるのでベースは東京です。
私が東京で部屋を選ぶときの条件は、日当たりだったり、まわりの環境などです。時間が不規則で特殊な仕事ですから、ファミリー層が多いところでは迷惑になりかねません。ですから生活スタイルが同じような人たちが多く暮らすエリアであることも、条件でしょうか。インテリアも部屋選びも大好きなので、憧れはたくさんあるけれど、「これじゃなきゃダメ!」という譲れない条件というのは、あまりありません。
現在暮らすマンションは、収納が多くて気に入っているんです。一見、収納が少ないのですが、見た目の何倍もの収納力があります。とても計算された造りに、感動しました。
今の住まいも、これまで暮らしてきた住まいもすべて賃貸です。これまで買うことを意識したことはなかったのですが、最近、「家を持ちたい」という気持ちも生まれ始めました。
気楽に住める賃貸も嫌いではないのですが、人生80年としたら残りの30年を暮らすための自分の家を持ってもいいのかなって思うんですよね。家を買うことに本気で向き合ってみようかな、と思っているところです。
理想の家は、窓から木々が見える一軒家です。木々に囲まれて庭があって、草木が育てられる。そんな家に住みたいです。でも、一軒家って寒いんですよね。そこがデメリットかな(笑)。

衣裳:
TRU TRUSSARDI STILE /STEP inc. (03-5774-4551)
La mascotte /THEATREX (03-6805-0171)

こぼれ話

20年ほど前にご友人の影響で使いはじめて以来、
アロマオイルは必需品という羽田さん。
「自宅はもちろん、仕事の楽屋でもアロマオイルを焚いて、
その香りに癒されています。さまざまな香りの中から、
その日の気分やシーンによって使うものを選んでいます」

INFORMATION

羽田さんにとって第二の住まいがある沖縄。
その沖縄をテーマにした書籍、『羽田美智子が見つけた 沖縄 すてき、ひとめぐり。』(光文社)が販売中。羽田さんが沖縄で出会った人やもの、
お気に入りの場所など、"沖縄のすてき"が凝縮した1冊です。

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