十両優勝は佐藤 貴乃花部屋の20歳「素直にうれしい」初場所新入幕へ

[ 2016年11月27日 15:41 ]

<九州場所千秋楽>青狼(右)を押し出し、3敗を守った佐藤。この後小柳が敗れ優勝が決まった
Photo By スポニチ

 大相撲九州場所千秋楽は27日、福岡国際センターで行われ、十両は西3枚目の佐藤(貴乃花部屋)が12勝3敗で初優勝を飾った。関取最年少20歳は来年初場所での新入幕が確実。優勝で花を添えた。

 14日目終了時点で3敗に3人が並び、千秋楽で青狼(錣山部屋)―佐藤の直接対決が組まれたため、優勝は3敗力士に絞られていた。まずは直接対決で佐藤が押し出しで勝利。青狼が脱落した。西11枚目の新十両・小柳(時津風部屋)は千代皇(九重部屋)との対戦で相手十分の右四つとなり、何もできずに寄り切りで黒星。この時点で佐藤の優勝が決まった。小柳は昨年名古屋場所の御嶽海(出羽海部屋)以来の新十両優勝を逃した。

 佐藤は「素直にうれしい。まずは本割の一番に勝たないといけないという気持ちだった。もう一番やるつもりでやっていたのが、気が抜けたというかびっくりした。徐々に喜びが湧いてきた」と優勝の余韻に浸った。

 兵庫県出身の佐藤は報徳学園中3年で中学横綱となり、埼玉栄高に相撲留学。3年時の14年秋場所に前倒しでプロ転向。高校に在籍しながら、同年九州場所は序ノ口全勝優勝、15年初場所は序二段全勝優勝を果たした。順調に番付を上げ、東幕下9枚目だった今年春場所で全勝優勝を果たし、夏場所で新十両に昇進した。新十両場所は初日から8連勝を飾ったものの11勝4敗で優勝を逃した。十両4場所目の今場所は序盤で2勝2敗となったが、その後は前に出る相撲が光り、優勝につなげた。

 「常に前に前に攻めたのがよかった。攻撃相撲を取っていくことだった」。

 来場所は初めて幕内の土俵に上がる。「いい相撲を取らないと新入幕では通用しない。もっと力をつけないといけない」と気持ちを新たにした。将来の目標については「三役を目指したい」と言い切った。

続きを表示

2016年11月27日のニュース