鶴竜 2横綱下して堂々の初V「コツコツやってきたことが結果に」

[ 2014年3月23日 18:48 ]

<春場所千秋楽>十両優勝の豊真将(左)とオープンカーでパレードする幕内優勝の鶴竜

大相撲春場所千秋楽

(3月23日 ボディーメーカーコロシアム)
 琴奨菊を寄り寄り切って14勝1敗とし、結びの一番を待たずに初優勝が決定。モンゴル出身の力士として4人目となる横綱昇進を確実とした鶴竜は「うれしいですね。ただ、それだけです」と流暢な日本語で話した。

 2001年9月に井筒部屋に入門して12年半。これまで2度、優勝のチャンスはあったが、あと一歩届かなかった。先場所は14勝1敗で並んだ横綱・白鵬に優勝決定戦で敗れた。“綱獲り”となった今場所。鶴竜は「毎日毎日、1番1番手中して自分の相撲を取ることだけを考えた」と振り返る。

 3日目に隠岐海に敗れたが「あれで少し楽になった。肩の力が抜けた」という。前日(22日)に白鵬を破り、単独トップに立った。勝てば優勝が決まる琴奨菊戦も「最後まで自分に相撲をとることだけを考えた」。琴奨の左差しを嫌い、右前まわし、左下手を引き、もろ差しになると、頭をつけて一気に前に出て寄り切った。

 2横綱を下しての堂々の優勝。鶴竜は「いままで経験したこと、コツコツやってきたことがやっと結果として表れた。今はただ、うれしい気持ちしかない」と相好を崩した。

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