TBS社長 BPO審議入りせずも水戸市に謝罪、制作側には苦言

[ 2016年3月23日 16:39 ]

TBS

 TBSの武田信二社長(63)が23日、東京・赤坂の同局で定例会見を開き、同局のバラエティー番組「水曜日のダウンタウン」に水戸市から意見書が出された問題で水戸市に謝罪。制作サイドには苦言を呈した。

 問題の放送は2月3日放送分。時代劇「水戸黄門」の印籠が今も水戸で効果があるかを、黄門役の男性が喫煙する若者らを注意して検証する内容だった。注意に反発し、興奮した若者らがエキストラであることを番組で伝えていないことを問題視した水戸市から意見書が出されたが、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は11日、審議対象にしないと決定した。

 番組について意見を求められた武田社長は「BPOは審議しないと聞いているが、水戸市、および水戸を愛する人に大変不快感を与えてしまったと、反省しているし、申し訳なく思っています」と陳謝。「バラエティーはもっと楽しい方向で作ってもらいたいと常々思っている。ああいう印籠を出して反応を取るという、そのこと自体は悪くはないのでしょうが、どうしてああいうシュチュエーションなのかと、個人的には思う。非常に残念」と番組内容への不満を口にした。

 さらに「いい出来だとは僕自身は思わない。もう一回、議論を深めて、もっと心から笑えるようなバラエティー番組を作ってほしい」と制作サイドに注文を付けた。

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2016年3月23日のニュース