ロマゴン、まさかの初黒星 殿堂入りレフェリー「これはジャッジのミス」
18日(日本時間19日)に行われたWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチでローマン・ゴンサレスはシーサケット・ソールンビサイとフルラウンドの激闘を演じた。初回にダウンを喫しながらも、さらに、偶然のバッティングで目尻をカットする不運に見舞われながらも、ゴンサレスが至近距離での打ち合いを制して初防衛に成功。試合終了直後は誰もがそう思った。
しかし、リングアナウンサーのマイケル・バッファーはスコアカードを読み上げた後、「New!」と新王者誕生のコール。聖地マディソンスクエアガーデンの観衆はゴンサレスのキャリア初黒星という結果にどよめいた。ジャッジのスコアは1者が113―113、2者が114―112でシーサケットを支持。この2―0の判定をどう見るか。多くのファンは首を傾げたことだろう。元レフェリーのジョー・コルテス氏(71)もそれは同じ。過去に数多くの世界戦を裁き、現在は解説者を務めるコルテス氏。予想だにしなかった番狂わせを次のように分析する。
「ゴンサレスの明らかな勝利であることは間違いない。自分の採点では6ポイント差でゴンサレスの勝利。3人のジャッジは私や観衆とは違った見方をしたのだろうが、彼らはミスを犯したと言えるね。思うにジャッジのポジションが良くない。これは私が言い続けていることだが、リングサイドの低い位置で試合を見ていると、有効なパンチを見逃してしまう。私はより高い位置で試合を観戦していたので、ゴンサレスの有効打はしっかりと見えていたよ」。
このコメントは米国のボクシングサイト「ファイトニューズ・ドットコム」が19日に掲載したもの。ジャッジの座る位置が試合の勝敗に影響を与えたというコルテス氏。これは現場を知る人物の興味深い意見だ。さらに殿堂入りの名レフェリーはゴンサレスにこのようなエールを送っている。
「実際には試合に勝利したのだから、ゴンサレスは落胆するべきではないね。シーサケットと再戦するべきだよ。ムハマド・アリを思い出してほしい。アリは初黒星の後も第一線で活躍し続けていた。私は今でもゴンサレスが全階級を通じて最強のボクサーであると考えているよ」。
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