マー君 48年ぶり満票でMVP バレンティン 最下位球団から初の受賞

[ 2013年11月26日 20:36 ]

MVPに選出され笑顔を見せる田中(左)とバレンティン

 今年のプロ野球を総括する「プロ野球コンベンション2013」が26日、都内で行われ、今季の最優秀選手(MVP)に、パ・リーグは楽天の田中将大投手(25)が、セ・リーグはヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が選ばれた。

 田中は1位票を独占し、満票での選出。バレンティンは200票の1位票を集め、最下位チームから初のMVP受賞となった。いずれも初受賞。

 満票での選出は、1959年(昭34)の南海・杉浦忠投手、65年の南海・野村克也捕手以来、史上3人目で48年ぶり。

 田中は今季、メジャー記録を抜いて「世界記録」となる開幕24連勝を飾り、最多勝と最優秀防御率(1・27)、最高勝率(10割)のタイトルを獲得。楽天を初のリーグ制覇に導いた。

 田中の今季の成績は28試合登板し24勝1セーブ(0敗)、防御率1・27、投球回数212回、8完投、183奪三振、勝率10割。

 バレンティンはシーズン60本塁打を放ち、1964年の王(巨人)、2001年のローズ(近鉄)、02年のカブレラ(西武)が持っていたシーズン55本塁打のプロ野球記録を49年ぶりに塗り替えた。本塁打王を獲得し、打率、打点ともブランコ(DeNA)に次いで2位だった。

 バレンティンの今季の成績は130試合に出場し、439打数145安打、60本塁打、131打点で打率3割3分、出塁率4割5分5厘はリーグトップ。

 MVPは日本シリーズ開幕前までのプロ野球担当記者らによる投票で決定。3人連記で1位票は5点、2位票は3点、3位票は1点が加算され、合計点で争う。ことしの有効投票総数はパが233票、セが273票。

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