2010/09/06 (月)

さらに進化した、ホークスが誇るリリーフ6人衆

4番手で7回1イニングを無失点でつないだファルケンボーグ投手
4番手で7回1イニングを無失点でつないだファルケンボーグ投手
8、9回を無失点で抑えて5勝目を挙げた馬原投手
8、9回を無失点で抑えて5勝目を挙げた馬原投手
プロ初セーブを挙げた攝津投手
プロ初セーブを挙げた攝津投手
ホークスが誇るリリーフ6人衆「火消6(シックス)」がさらに進化した。7回にファルケンボーグ投手、8~9回に馬原孝浩投手、10回に攝津正投手と、今までにない投入順で延長戦勝利を収めた。秋山幸二監督のタクトに応える0封リレーで、攝津投手はプロ初セーブを挙げた。

連敗ストップを決めた瞬間、マウンドには馬原投手でなく攝津投手がいた。プロ初セーブをマークした背番号50は、はにかみながら歓喜のハイタッチに加わった。「問題なかったです」。涼しい顔で“初体験”を振り返った。前日のカブレラ選手に被弾した悪夢も振り払い、10回を3者凡退で締めてリードを守りきった。

シーズン終盤、リリーフの調子によって臨機応援に投入する火消6がさらに進化した。「BMMS」の変則方程式は、秋山監督の執念継投の結果だった。同点の7回、後藤選手、カブレラ選手、T-岡田選手のクリーンアップにファルケンボーグ投手をぶつけた。「カブレラのところに合わせるという話は聞いていた」という200cm右腕は、1死一、二塁のピンチを迎えながらも北川選手とバルディリス選手を抑えて失点を防いだ。8回からは馬原投手を起用。4月21日の西武戦に並ぶ、守護神の今季最速投入に踏み切った。

馬原投手は「鬼門」で2イニングを投げ抜いた。スカイマークでは2007年に救援失敗が3度、昨季も9月17日にサヨナラ負けを喫するなど相性が悪かった。8回には2死二塁と唯一のピンチを招いたが、田口選手を外角の直球で一ゴロに仕留めてしのいだ。「2イニングは最初からいくつもりだった」。

高山郁夫コーチは異例の登板順について「いろいろ事情があってね。(連投になる)攝津はできるだけ使いたくなかったけど、最悪1イニングということで」と説明した。猛暑の試合で、鉄壁救援陣の快投は野手陣の負担軽減にもつながった。馬原投手は「野手の方が(炎天下で)長く守っていたので、なるべく早く終わらせたかった」と明かした。

「SBM」がそろい踏みした試合は、これで28勝2敗2分けで勝率9割3分3厘となった。「48」の甲藤啓介投手が打たれても、磐石の3人がカバーした。延長戦の成績も8勝1敗5分け。驚異的な勝負強さを支える最強トリオが、頂点への道を切り開く。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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