磁気テープ「復権」で新技術 富士フイルム、ソニーが大容量化を加速 (1/3ページ)

2014.5.6 07:25

コンピューターや映像など大容量データを記録できる富士フイルムの磁気テープと読み取り装置

コンピューターや映像など大容量データを記録できる富士フイルムの磁気テープと読み取り装置【拡大】

 音楽用カセットやビデオなどすでに過去の媒体とみられていた磁気テープが、「復権」の動きをみせ始めた。現在、主流の光ディスクやハードディスクなどに置き換わり、企業情報や医療記録など膨大なコンピューターのデータ管理、保存を安全に行える記録媒体として利用価値が見直されているためだ。

 広辞苑3万600冊分

 富士フイルムは5日、既存品の40倍以上、広辞苑にして約3万600冊分に相当する100テラ(1テラは1兆倍)バイト以上の大容量テープ実用化技術の検証を今年中に完了させることを明らかにしたほか、ソニーも大容量化に向けた新技術を開発。ビッグデータ時代が加速する中、需要増加をにらんだ動きが進む。

 富士フイルムが検証中の技術は、データをテープに記録する際に必要な磁性体を従来以上に均一に微粒子化することで、100テラバイト以上という大容量化を実現させられるとしている。

「ポテンシャルは高い。技術開発とともに認知度を高めたい」

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