ダボス会議出席の福岡市長がエストニア首相と会談 相互交流に期待感

ダボス会議での成果を語る福岡市の高島宗一郎市長
ダボス会議での成果を語る福岡市の高島宗一郎市長

 福岡市の高島宗一郎市長は30日、スイスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の出席を振り返り、「エストニアのユリ・ラタス首相と会談した。スタートアップ(創業)支援での連携などが話題になった」と語った。

 ラタス首相は福岡訪問の意向も示したという。高島氏は「福岡とエストニアの間に、新しい価値が生まれることを期待したい。相互交流やビジネスマッチングもできる」と述べた。

 バルト3国の一つであるエストニアは、人口約132万人の小国だが、インターネット電話「スカイプ」が誕生するなど、IT先進国として知られる。今月12日には安倍晋三首相が日本の首相として初訪問し、エストニアを含むバルト3国との協力促進に向けた「日バルト協力対話」の創設で合意した。

 福岡市も2016年、エストニアの政府系金融機関や創業支援施設などと、起業に関する連携の覚書(MOU)を結んだ。

 会談はラタス首相からの呼びかけで実現した。福岡市関係者は「創業支援の分野で、福岡の世界的な知名度が向上している」と語った。

 トランプ米大統領周辺や閣僚との会談は、実現しなかった。

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