登山前に「難易度評価」注意 遭難防止へ必ず確認を

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 山歩きや登山ルートの難易度を示した「山のグレーディング(難易度評価)」が、日本アルプスや八ケ岳などがある長野県を中心に、全国へ広がっている。「山の日」(11日)が祝日となって1年、「自分の体力に合った山選び」で安全に登山を満喫したい。(牛田久美)

◆ルートの一覧表

 長野県の北横岳は、登山道がほぼ整備されて日帰り可能な「1A」。首都圏の中学校が校外学習などで挑む飯縄山は「2B」。一方、北アルプスの大キレットは「9E」で、緊張を強いられる岩尾根が続き、転落や滑落の危険が連続する-。

 長野県が作った、県内102の主な登山ルートの一覧表「信州 山のグレーディング」が好評だ。近年の登山ブームで登山者が増え、遭難する人が後を絶たないことから、事故防止を目的に平成26年に公表した。

 同年の知事会議「中央日本四県サミット」で、遭難増加の同じ悩みを抱える新潟、山梨、静岡の各県も作成に賛同。現在、各県が共通の指標を用いて、固有の地形的特徴に基づきグレーディングを公表している。昨年は岐阜、群馬の両県も導入。今年は栃木県が1日に公表し、7県の600を超えるルートに広がった。

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