茨城県大洗町の大洗港と北海道苫小牧市の苫小牧港を結ぶ商船三井フェリー(東京都港区)の新造船「さんふらわあ ふらの」が13日に就航するのを前に、大洗港で10日、記念式典が行われた。
新造船は全長約200メートル、重量約1万4千トンで、乗客定員は590人。現行船と比べ、個室数を約2割増加し、大部屋の仕切りにはカーテンを設置するなど乗客のプライバシーに配慮した仕様になっている。開放感のある2層吹き抜けのラウンジも設けられており、天気がよければ太平洋から昇る朝日が楽しめる。
また高速化により、大洗港の出港時刻を午後6時半から午後7時45分に遅らせることで、物流事業者の関東圏での集荷範囲が広がるなど利便性向上が期待される。
同社の大江明生社長は式典で「人にも環境にも優しいフェリーになった。多くの人に利用してもらいたい」とあいさつした。