川崎中1殺害

ネットで「犯人視」された女子中生 「外に出るの怖い」 ツイッターに脅迫も

上村遼太さんが遺体で発見された河川敷で、捨てられた上村さんの携帯電話を探し戻ってくる捜査員=12日午後、川崎市川崎区(蔵賢斗撮影)
上村遼太さんが遺体で発見された河川敷で、捨てられた上村さんの携帯電話を探し戻ってくる捜査員=12日午後、川崎市川崎区(蔵賢斗撮影)

 川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村遼太さん(13)の遺体が見つかった事件は13日で発生から3週間を迎えた。発生直後からインターネット上では「犯人捜し」が行われ、事件と無関係の人物が「犯人」と名指しされる事態も起きた。その一人となった女子中学生は、名前や写真などが知らぬ間にネット上にさらされた。見知らぬ人から誹謗中傷を受けた女子生徒は、産経新聞の取材に「外に出るのも怖い」と、ネット社会の恐怖を語った。(岩崎雅子)

 「人殺し」-。女子生徒の簡易投稿サイト「ツイッター」に脅迫まがいの言葉が届くようになったのは、上村さんの遺体発見から2日後の2月22日夜だった。

 ネット上では、既に複数の人物が「犯人」と疑われ、女子生徒はその知人と誤解されたのだった。

 また、上村さん殺害の前日、横浜市西区の公園にある公衆トイレで中学2年の男子生徒が暴行されて重傷を負う事件が発生。ネット上では、この事件と上村さんの事件とが「同一犯」視されており、女子生徒は両事件に無関係だったにもかかわらず、犯人グループの仲間と勘違いされていた。

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