Kubernetesを統合したDockerがついにリリース。Docker for Mac with Kubernetesのベータ版が公開

2018年1月12日

Docker社は、Kubernetesを統合したmacOS向けのDockerをベータ版として公開したことを明らかにしました。Community Editionで公開されているため、誰でも無料で利用できます。

Docker社は昨年、2017年10月にDockerとコンテナオーケストレーションツールのKubernetesを統合することを発表しました(実際にはすでに先週から公開されていたようです)。

それまでは自社で開発したSwarmを推進し、Kubernetesをライバル視していた同社が突然方針を変更したことは大きな驚きを持って受け止められました。

DockerとKubernetesが統合

今回リリースされたDocker for Mac with Kubernetesは、この発表が行われてから初めてリリースされるKubernetesが統合されたDockerになります。

このDocker for Mac with Kubernetesをインストールすると、従来のDockerの一連のソフトウェアに加えてシングルノードのKubernetesクラスタも自動的にmacOS上に展開されます。そしてKubernetesの操作コマンドであるkubectlでの操作が可能になるだけでなく、Docker Swarmと同様にdockerコマンドでもKubernetesが操作可能になります。

Qiitaにはさっそく動かしてみたレポート記事が公開されています。

まだmacOS対応のみ。1カ月ごとにアップデートされるEdge Channelでリリース

Dockerのリリースは、4半期に一度のペースで安定版がリリースされる「Stable channel」と、1カ月に一度のペースで最新機能を組み込んだバージョンがリリースされる開発者や評価者向けの「Edge channel」の2つのチャネルに分かれています。

参考:Kubernetesを統合した「Docker for Windows Desktop with integrated Kubernetes」リリース

今回リリースされたのはEdge Channel経由のもの。まだ安定版としてはリリースされていません。また、対応OSはmacOSのみで、Windows版でのKubernetes対応は今後リリースされる予定です。

参考:Kubernetesに初めて実装された「Container Storage Interface」は、Kubernetes、Mesos、Docker、Cloud Foundryが共同策定したコンテナ用ストレージAPI
参考:「Pivotal Container Service」正式リリース。Kubernetesなどコンテナ環境と仮想ネットワーク環境を、VMware、AWS、Azure、GCPなどに構築

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Junichi Niino(jniino)
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