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統合失調症における糖脂質代謝障害の発症リスクに対する生物学的脆弱性と抗精神病薬治療の影響
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JPY
Abstract
統合失調症患者において,メタボリック症候群や 2 型糖尿病の合併がしばしば認められ,心循環器系疾患の罹患につながることで,一般人口に比べて短い平均余命の原因になっている可能性がある。メタボリック症候群や 2 型糖尿病の発症の誘因として,第二世代抗精神病薬の服用が注目されているが,統合失調症では,両合併症と共通した生物学的脆弱性やそれと関連した病態メカニズムを有しており,その他にも食習慣や生活様式などの様々な環境因子がそれらと関係している。抗精神病薬の副作用としてメタボリック症候群や 2 型糖尿病の発症を捉えると,様々な交絡因子が複雑に絡み合っているがゆえに,合併についての大きな個人差が生まれている可能性がある。したがって,これらの合併症の出現を予測することは容易ではなく,どの抗精神病薬を用いていても,注意深い血糖モニタリングを継続することが必要になると考えられる。 臨床精神薬理 25:383-389, 2022 Key words : antipsychotic, diabetes, metabolic syndrome, schizophrenia, vulnerability
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/content/article/1343-3474/25040/383