• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
ORICON NEWS

ヒットドラマの共通項!! 心に残る“決め台詞”ランキング

■ランキング表はこちら

 現在大ヒット中のドラマといえば、ご存知『あまちゃん』(NHK総合)と『半沢直樹』(TBS系)の双璧。両作に共通するのは、毎話必ず発せられる決め台詞だ。2作に限らず大ヒットドラマとなるべく作品には、印象的な決め台詞が必須といっても過言ではない。そこでORICON STYLEでは10代〜40代男女を対象に、これまでのドラマ作品(※2012年まで)で最も心に残った決め台詞について調査。その結果、首位には1994年に放送された『家なき子』(日本テレビ系)で、主演の安達祐実が発した【同情するならカネをくれ】が選ばれた。

歴代ドラマ最強の“決め台詞”ランキング TOP3

歴代ドラマ最強の“決め台詞”ランキング TOP3

写真ページを見る

◆流行語にも選ばれた『家なき子』のセンセーショナルな台詞

 『家なき子』といえば、当時子役だった安達の出世作として知られ、小学生の主人公(安達)が、不遇な環境の中でも困難に負けず力強く生きていく様を描いた物語。安達の健気な演技が幅広い層から支持され、平均視聴率24.7%、最高視聴率37.2%という高数値を記録、同決め台詞もその年の『新語・流行語大賞』に選ばれるなど、文字通り社会現象となった。

 世間や周りから憐みの目で見られた主人公・すずが、悔しさを滲ませながら発する同決め台詞には、リアルタイムで同作を観ていた30代、40代から圧倒的な支持を集めており、「子ども心に、同世代の子どもがそんな事を言うのが衝撃的だった」(神奈川県/30代/女性)、「当時このドラマがものすごく流行っていて、周りでもよく言っていた」(大阪府/40代/男性)というように、小学生とは思えない生々しい台詞に衝撃を受けたようだ。

◆日常生活でパロディ化もされた決め文句

 2位には、2011年に放送された『家政婦のミタ』(日本テレビ系)で、主演の松嶋菜々子がクールに言い放った【承知しました】がランクイン。母親の死により崩壊寸前の家に、常に無表情かつ機械的に仕事をこなす三田という家政婦が派遣され、三田の型破りな行動によりバラバラだった家族は絆を取り戻していく。同作は毎話高視聴率を連発し、最終回では平均視聴率40.0%を記録、同局のドラマ史上最高視聴率タイという金字塔を打ち立てた怪物番組だ。

 比較的近年に放送された作品だけに、各世代で支持を得ているようで、「久々に“面白い”と思って観てしまったドラマだった。淡々と無表情で話すセリフが印象的だった」(青森県/10代/女性)と若い世代からの支持も多く、また「友だちに頼みごとをしたときに笑い半分でこのフレーズを使われたり、すごく浸透してるように感じた」(埼玉県/20代/男性)のように、ギャグに“変換”して友だち同士で使うことも多かったようだ。

 続く3位には、堂本剛ら主演の大ヒットドラマシリーズ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)で、真犯人が判明した際の決め台詞【謎はすべて解けた/じっちゃんの名にかけて】がランクイン。同台詞は20代からの支持が特に高く、「学生時代にみんながマネしたし、テレビでもいろんな人がパロディをやっていたから」(鹿児島県/20代/女性)、「台詞を言う際の演出もだんだん派手になっていったので印象に残った」(福岡県/20代/男性)という声が多かった。

◆名決め台詞に共通する3つのポイント

 その他、上位ランキングを見ると、福山雅治主演の『ガリレオ』の【実に面白い】(4位)、“勧善懲悪”の元祖ともいえる『水戸黄門』の【この紋所が目に入らぬか】(7位)、“熱血スポ根”というジャンルを復活させた『ROOKIES』の【夢にときめけ!明日にきらめけ!】など、お馴染みのフレーズが並ぶ。そんな中、TOP3がすべて日本テレビ制作というのも興味深い。偶然かも知れないが、同局系ドラマは他局よりも決め台詞を重視する傾向があるのかもしれない。

 上位に挙がった決め台詞、もしくは流行語となりうるべき決め台詞の共通項といえば、(1)簡潔で印象的なフレーズあること。(2)学校、職場で直ぐにパロディ化できる汎用性の高さ。(3)物語の進行に必要不可欠であること。この3つが主に挙げられる。だが、決め台詞を発するということは、同時に“ケレン味”を生じさせてしまうことに通じ、制作者側にとっては“諸刃の刃”ともいえる。一時期、作品のテイストに、ケレン味が邪魔をするのか、決め台詞を使用しないドラマが多く制作されヒットを飛ばしてきた(※代表的なヒット作といえば『踊る大捜査線』)ことも、そのような傾向へのカウンターだったと言える。だが、現在はケレン味たっぷりの“どストレート”な勧善懲悪なスタイル、もしくはケレン味すら飲み込んで制作者と視聴者による“共犯的”な楽しみ方をする作品がスタンダードになっていると言えるだろう。

TOP10ランキング表

【調査概要】
調査時期:2013年8月30日(金)〜9月4日(水)
調査対象者:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代の男女)
調査対象:2012年12月31日までに放送されたドラマ
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

 を検索