豊中にこの企業あり!
活躍する会員企業の概要・事業展開などを中心にご紹介します。
第40回 朝日電装(株)

塚脇 義明氏
代表取締役…塚脇 義明氏
朝日電装(株)
事業内容・・・ネオンサイン、電飾看板、店頭看板、デジタルプリント等の企画・デザイン・設計・製作・施工・保守管理・その他関連業務
本社…大阪府豊中市穂積2-16-20
TEL…06-6863-6221(代)
URL…http://www.asahidenso.co.jp
↑大阪・道頓堀のシンボル「グリコ看板」
■いつも話題のネオンサインを創造。
 街を華やかに演出するネオンサイン、企業活動の活性化のために無くてはならないサイン。今や屋外広告は、私たちの生活の一部であり、印象的な風景となっている。業界のリーディングカンパニー、朝日電装は昭和25年の創業以来、数々の屋外広告を世に生み出してきた。その数々の仕事は、社会背景や人々の暮らしを象徴する存在として、それぞれの時代の街を彩り続けてきた。

■実績が語る朝日電装のクオリティ
 例えば、昭和27年に施工した「森永製菓の地球儀型ネオン塔」は、ネオン復興の時代を予感させる存在に。また、昭和30年代の「帝人アセテート広告塔」は当時日本一の高さを誇り、「日本ビクターネオン塔」はシンボルマークが話題となるなど、手掛けた作品は高度経済成長の象徴そのもの。そして昭和39年の東京オリンピックでは松下電器産業など多数のネオンサインを受注し、華やかな広告演出という面からオリンピック成功の一端を担うことにもなった。大阪・道頓堀のシンボル「グリコ看板」も当社がずっと手掛けている


■激動の時代〜さらなる飛躍
  しかし、日本経済が迎えた激しい盛衰は、朝日電装にも激動の時代をもたらした。大阪万博、CIブームにより数々の工事を手掛けるものの、後のオイルショックにより受注量は大幅に減少。昭和50年には社員を3分1の30名にまで削減することに。ネオンサイン自体がその形態の転換を迫られる中、片口蛍光灯や発光ダイオードを利用したサインを開発。バブル崩壊後も新しい看板への挑戦を行ってきたことで、今ではデジタルプリント事業が育ってきた他、上海ADネオン電器有限公司を合弁で設立し、中国での事業展開にも注力している。

■蓄積されたネオン技術を活かして
 朝日電装の強みは、企画・デザイン・設計から設置・メンテナンスまで一貫した生産体制を構築していること。これによって、各工程間での連絡がスムーズに行えるだけでなく、クライアントとも十分なコミュニケーションをとることができ、結果として高い訴求力を持った屋外広告を製作することが可能になっている。
  ネオン管加工技術の修得は最低10年かかるという職人技。次世代の屋外広告を追求する一方、その貴重な技術を活かしたネオン看板復活への仕掛け作りに、塚脇社長は今新たな構想を練っている。
この記事は「とよなかCHAMBER」2005年5月号に掲載されたものです。