第16代IWGP IC王者の棚橋が、2度目の防衛戦でザックと対決。7月17日の『G1 CLIMAX 27』公式戦(初戦)では、棚橋が完敗を喫している。また、2日前の四日市大会では最初で最後の前哨戦が行われ、試合後にザックが棚橋を痛めつけた。
挑戦者のザックがTAKAをセコンドにつける中、試合開始のゴング。ザックのネックシザースを棚橋が切り抜け、ヘッドロックで挽回する。
そこから棚橋がショルダータックルを見舞い、エアギターでファンにアピール。ところが、ザックが背後からグラウンドへ引き込み、腕ひしぎ逆十字固めを仕掛ける。しかし、棚橋は素早くロープエスケープ。
なおもザックが腕を狙うと、棚橋も腕攻撃で対抗。それでもザックは腕攻撃でペースを掴み、 背後から棚橋の腕をクロスして頭部を締める。だが、棚橋が切り返して同じ攻めを見せ、長時間に渡って試合の主導権を握る。
これでザックが場外へエスケープすると、棚橋はタックルからインディアンデスロックを極める。ところが、ザックが腕を取って逆襲し、両脚を使って棚橋の右腕を捻り上げる。
その後もザックが腕攻撃を続け、棚橋は一気にトーンダウン。それでも太陽ブロー連打で巻き返すが、直後にザックが追走式エルボーを見舞う。
しかし、棚橋が追走式ドロップキックでザックを場外へ落とし、プランチャを繰り出す。ところが、ザックが腕をキャッチし、場外マット上で脇固めを敢行。
棚橋がフラフラでリングへ戻ると、ザックは腕攻撃を続行。それでも棚橋はブレーンバスターの体勢に入るが、形が崩れてしまう。
しかし棚橋は、カウンターバックエルボー、フライングフォーアームで巻き返し、グラウンドドラゴンスクリュー、カウンター低空ドロップキックヘ繋ぐ。
これでザックはニュートラルコーナー下へ追い込まれるが、下からキックを連発して対抗。さらに、ドラゴンスクリューから逃れてグラウンドへ持ち込むが、棚橋が切り返して上から押さえ込む。
そこから両者が丸め込みの応酬で張り合い、その後、ザックが変型オーバーヘッドキックで棚橋の腕を蹴る。そして、飛びつき三角絞めを繰り出すも、棚橋がテキサスクローバーホールドに切り返す。だが、ザックがさらに切り返して腕を締める。
ここで立ち上がったザックは、棚橋の胸板へローキックを連発。しかし、棚橋が蹴り脚を取り、軸足に低空ドロップキックをお見舞い。そして、スリングブレイドを繰り出すも、ザックが受け止め、変型卍固めでギブアップを迫る。
だが、棚橋が辛うじてロープエスケープし、エプロン上でドラゴンスクリューを敢行。これでザックが場外へ落ちると、コーナー最上段からボディアタック式ハイフライフローを見舞う。
そこから両者がリングへ戻り、棚橋がボディアタック式ハイフライフローでザックへ追撃。続いて、もう1度コーナー最上段へのぼるも、セコンドのTAKAがレッドシューズ海野レフェリーの視界を遮る。そこへ鈴木が現れて棚橋を突き落とし、海野レフェリーと衝突させる。
さらに鈴木が棚橋にスリーパーホールドを極め、ザックがランニングローキックをお見舞い。そして、鈴木がパイプイスを持ち出すが、エルガンが登場して妨害。そのままエルガンがエルボー連打で鈴木を後退させ、バックステージへ連れ込んだ。
その後、棚橋とザックがエルボー合戦を展開し、ザックが連打で押し込む。すると、棚橋がは張り手を浴びせるが、ザックがすぐにエルボースマッシュでお返し。
続いてザックはロープへ走るが、棚橋がカウンタースリングブレイドでなぎ倒す。そして、エプロンに立つTAKAを場外へ落とすと、コーナー最上段からハイフライフローを発射。ところが、ザックが両膝でブロックし、ジム・ブレイクス・アーム・バーで棚橋を捕獲。これを棚橋が切り返して押さえ込むも、カウントは2。
すると、ザックがヨーロピアンクラッチで棚橋を押さえ込み、返されると胴締め式フロントネックロックへ繋げる。だが、棚橋がネックスクリュー3連発で逆襲し、スリングブレイドで追撃。そして、今度こそ(正調)ハイフライフローを炸裂させ、激戦を制した。