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うめきた2期区域(資料提供:本稿すべて大阪市)
うめきた2期区域(資料提供:本稿すべて大阪市)
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 JR大阪駅の北側に広がる「うめきた2期区域」において、民間開発が本格化するまでの暫定利用事業が9月以降、順次スタートする。市民参加型の庭園、音楽や食のイベント、フリーマーケットなど、9事業者による空間利用が展開される。企画内容、事業主体ともバラエティに富んでおり、他のエリアでの企画の参考にもなりそうだ。

 大阪市と都市再生機構西日本支社は、6月2日に暫定利用事業者を決定した。利用期間は契約締結後から2017年3月31日まで。うめきた2期は、梅田貨物駅の跡地を再開発するプロジェクト。隣接する1期の区域では、オフィスや商業などで構成するグランフロント大阪が2013年4月にオープンしている。2期については、「みどり」と「イノベーション」の融合拠点というまちづくりコンセプトの下で、2016年度以降に民間事業者の募集を実施する予定となっている。6月時点では新駅設置や公園整備、土地区画整理事業などの基盤整備工事が進んでいる。

 暫定利用地は約1万6700m2。土地使用料(賃借料)は無料で、電気・水道代の実費分のみを徴収する。大阪市は2016年2月29日~3月31日の期間で事業予定者を募集し、大阪府や大阪市、独立行政法人都市再生機構などで構成する「うめきた2期区域暫定利用検討委員会」が審査した。民間開発が進むスケジュール次第では、2017年度も暫定利用事業を展開する可能性もある。うめきた1期でも、グランフロント大阪の開業前に12の事業者が暫定利用している。

 今回決定した暫定利用事業者と事業内容、開催期間は次ページの通り。