検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

イチロー、ヤ軍残留決定的 気になる背番号

スポーツライター 丹羽政善

詳しくはこちら

イチローがヤンキースに残留することが濃厚となった。身体検査の後、正式発表が行われる予定だ。

結果だけを見れば、予想通りというか、既定路線にも見えるが、取材する側にしてみれば、この結論を単純に導くことはできなかった。ヤンキースが必ずしも、積極的とは映らなかったからだ。

ヤ軍に必要なのは右のパワーヒッターだったが

当初、ヤンキースは1年、500万ドル程度の条件しか出さないのではと伝えられていた。これでは到底、イチローの後半の働きを評価したとは言えなかった。

また、ヤンキースはイチローに、7月にトレードで入団する際、1)打順は下位、2)ライトの守備位置は保証しない、3)相手先発が左投手の場合はスタメンを外れることもある――といった屈辱的な条件をのませたが、それを撤回するつもりもなかったようだ。

そもそも、ヤンキースの戦力バランスを考えたとき、必要なのは右のパワーヒッターだった。

イチローのメンツ立つ提示

対照的に、ブレーブスやレッズなど「複数年」、「1番・ライト」を用意できるチームもあった。「求められる、必要とされる」という基準だけなら、そういったチームの方がはるかに適していたといえるだろう。

実際にオファーをしたというジャイアンツとフィリーズも、条件を考えれば「1番・ライト」、「常時出場」を保証していたはずである。

イチローにしてみればいくつかの選択肢があり、ヤンキースだけにこだわる必要もなかったのだ。

ところが、最後の最後にふたを開けてみれば、ヤンキースは条件をアップ。年俸は当初予想の約1.3倍となり、契約も複数年になっていた。これならばイチローのメンツも立った。

「複数年」に大きな意味

「複数年」の持つ意味が特に大きかったのではないか。ヤンキースはこのオフ、マリアノ・リベラ、アンディ・ペティットら、チームの功労者と1年契約しか交わさず、それをベテラン選手に対する方針としていた。それにもかかわらず、イチローについては例外を適用したのである。

2003年にイチローがマリナーズと再契約を交わしたときも、マリナーズは異例の4年契約を提示。それが決断の要因になったと、後にイチローは語っていた。

条件アップはフィリーズが2年総額1400万ドル、ジャイアンツが2年総額1500万ドルのオファーをした、という話が流れた直後の話だっただけに、無関係ではないだろう。

とくにフィリーズ以上に、ジャイアンツが交渉の大詰めを迎えた段階で、どんな動きをしていたかが気になる。

ジャイアンツとは今夏に"ボタンの掛け違え"

実は先日、テネシー州のナッシュビルで行われたウィンターミーティングで、今夏にイチローがヤンキースにトレードされる前、ジャイアンツといったんは話ができていた、という話を耳にはさんだ。それはジャイアンツがイチローに興味があった――というレベルではなかったそうだ。

最終的に破談になった理由までは分からなかったが、どこかで"ボタンの掛け違え"があったようだ。

今回、ジャイアンツがボタンをはめ直そうとしたにもかかわらず、しかも十分な評価をしたにもかかわらず、イチローサイドが選択しなかったのは、その7月の時点でこじれたいきさつが、ジャイアンツが思っていたよりも複雑だったのだろうか。

それとも、単にヤンキースでの居心地の良さがイチローにとっては勝ったということなのだろうか。

いずれにしても、プライドをズタズタにされ"過去の選手"という評価の中で今夏、再出発を迫られたにもかかわらず、ヤンキースに移籍後の3カ月で再び存在感を証明し、こうした契約を勝ち取ったのはイチローらしいともいえる。

2年契約をリスクととらえる見方も

もっとも、2年契約をリスクととらえる見方がないわけではない。

「It's not much of a surprise that Ichiro Suzuki is going to be returning to the Yankees in 2013.

But 2014, too?(2013年、イチローがヤンキースに戻ることは、驚きではない。しかし、2014年も?)」

ある地元紙は、イチローとの契約がほぼ決定的となった14日、そのニュースをそんな書き出しで伝えた。

14年にイチローは41歳になる、という一文がそれには添えられていて、2年という複数年契約については理解できない部分もあるようだ。

地元紙のブログのコメント欄にも「ようやく決まった。戻ってきてうれしい」というファンの書き込みがある一方で、「もう、キャリアのたそがれを迎えている選手になぜ?」という指摘もあった。

バーニーの51、イチローがもしつけないなら…

「それより世代交代を図るべきでは」という意見もあり、それは30歳代の選手が多くを占めるヤンキースの戦力を考えれば、決して的外れなものではないといえる。

イチローも39歳。2年契約を勝ち取ったとはいえ、おそらく今後は常にそうした視線の中でプレーし、そうした評価を覆す作業を日常的に迫られるのかもしれない。

ところで、そんなファンの中には「イチローが、(背番号)『51』をつけるべきでは?」と訴えている人がいた。

「チームもイチローも、バーニー・ウィリアムス(ヤンキースで2336安打した名選手、背番号51をつけていた)のことを気遣っているんだと思うが、イチローがつけられないなら、もう誰もつけられないのでは」

これも、なかなか鋭い。

イチローがマリナーズ時代と同じ51番をつけることがあるのか?

案外、それも再契約の条件に含まれていたりして……。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_