北国銀行、クラウド会計ソフト普及へ会計士向けに利用講座
北国銀行は業務提携先であるfreee(東京・品川)のクラウド会計ソフトの普及を進める。22日に会計士や税理士を対象に、ソフトの使い方を教えるセミナーを開く。同行は取引先にITを活用した経営効率化を勧めており、freeeのソフト利用を促している。取引先の財務を監査する会計士にも使い方を覚えてもらい、利用企業の増加につなげる。
セミナーは本店で開催し、freeeの担当者が講師を務める。ソフトの使用法を教えるほか、講習を終えた参加者については同社のアドバイザーとして認定する。会計士や税理士の事務所代表者などの参加を見込む。
freeeは企業や個人事業主のインターネットバンキングなどの取引データを自動で取得し、収入や支出を項目ごとに整理できるのが特徴。北陸3県では2015年12月に北国銀と提携し、共同でユーザー企業の獲得を進めている。現在3県で120件前後のユーザーがいる。
北国銀はクレジットカードを使う決済基盤の普及などを通じて取引先にITによる生産性向上を図り、自行の業務効率も高める戦略を描いている。取引先企業の反応や進捗度合いを見ながら、ITの導入拡大を働きかける考えだ。