わら納豆安定供給へ、水戸市・生産者ら協議会
わら納豆の安定供給へ団結――。水戸市や生産業者らが参加して「水戸市わら納豆推進協議会」の設立総会が6日、同市で開かれた。協議会ではわらの確保から加工、納豆業者への納品まで、効率的な生産の確立・推進に取り組む。わら生産農家の減少や加工業者の高齢化など、わら納豆を取り巻く環境は厳しさを増しており、連携して課題克服を目指す。
わら納豆は大豆を稲わらで包んで発酵させるもので、土産品としても人気がある。ただ、わらは基本的に手作業で収穫や加工するため手間がかかり、生産農家が減少。生産量の減少にもつながっているという。
同協議会の計画では農家などが栽培したわらを障害者就労施設で加工し、それを納豆業者へ納品する体制を構築する。コンバイン結束機やパイプハウスなどわらの収穫・加工に必要な機械・設備を生産組合や加工施設に貸し出し、わらの生産効率化を目指す。
今年度はこうした機械の貸し出しなどにより、5万食分のわらづとを生産する計画だ。