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JR九州の17年3月期、経常利益535億円 最高益で上場へ

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九州旅客鉄道(JR九州)は20日、2017年3月期の経常利益は前期比67%増の535億円で過去最高になる見通しと発表した。地震による設備への被害と運行本数減少などによる減収をあわせた影響額は約175億円を見込むが、前期の会計処理によりまとまった黒字を確保。予定通り今期中の上場を目指す。

同社は16年3月期に民営化時に国から受けた3877億円の経営安定基金を取り崩し、九州新幹線の設備を保有する鉄道・運輸機構からの貸付料を一括で前払いしたほか、借入金の返済などに充てた。

これにより鉄道事業で基金の運用益による赤字補填ができなくなるため鉄道事業の固定資産を減損処理。16年3月期に5462億円を特別損失として計上し、最終損益は4330億円の赤字になった。

17年3月期の売上高は前期比0.2%増の3788億円を見込む。営業経費を大幅に圧縮でき、最終損益も360億円の黒字となる見通し。同日の会見で青柳俊彦社長は「現在進めている上場へのスケジュールなどについては変更はない」と話した。

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