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観光船運航、採算が課題 琵琶湖疏水、観光潤す(1)

軌跡

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琵琶湖の水を京都に引き込む琵琶湖疏水に64年ぶりに船の往来が復活する。管理する京都市が3月から1カ月余り、観光客を乗せた「川下り船」を試験運航する。明治維新後の京都を復興させた産業遺産は新たな観光資源として注目を集める。

試験運航は大津市から京都市まで7.8キロの区間。疏水沿いに植えられたサクラのトンネルを水上から楽しむ趣向だ。途中、山科区内に乗降場を1カ所つくる。土日祝日に1日に数便運航する。料金は1人数千円で調整中だ。秋にも試験運航を検討している。

かつて舟運でにぎわった疏水は鉄道などの輸送に切り替わった。その後、京都市は上水の安全性確保などを理由に船の運航に慎重だった。3年前に着任した市上下水道局の水田雅博局長は「京都の安くて安全でおいしい水道水は明治時代の施設に支えられている。船の復活を機にアピールしたい」という。新たな観光資源を開発したい京都市や大津市の考えも一致した。

試験後に見据える営業運航に向けて、最大の課題は採算性だ。水路の幅が4メートル程度(底部)と狭く、船は8人乗り(乗客6人)と小型。すれ違う場所も限られ、便数も増やしにくい。運航コストは「1人1万円を超す」という見方もあり、運航収入だけで事業を継続するのは難しそうだ。

東海旅客鉄道(JR東海)の須田寛相談役は少年期を疏水の近くで過ごし、観光資源としての活用を呼びかけてきた。「運航によって潤う地域全体で収益をプールし、運営を支援するビジネスモデルが必要だ」と指摘する。標高差36メートルを台車に船を乗せて上下させるインクライン(傾斜鉄道)も「復活させれば目玉になる」という。

運航区間には4つトンネルがあり、長さは計3.4キロ。見せ方の工夫が求められる。

大津市に住む日本画家の鈴木靖将さんは市民グループを立ち上げて船の復活を訴え、行き来する様子を絵に描いてきた。「顧みられることのなかった歴史遺産がにぎわいを呼ぶ。歩く速さに近い川下り船は文明を考え直すきっかけにもなる」。夢を唱えて30年、待ちわびた春が来る。

▼琵琶湖疏水 大津市から京都市の山科、左京、東山、伏見区を流れる第一疏水(20キロ)、全区間トンネルの第二疏水(7キロ)などからなる。東京遷都によって寂れた京都の復興プロジェクトとして1890年にまず第一疏水が完成した。発電や上水、貨客輸送に活用された。京都市は現在でも上水などに年2億1千万トンを取水。感謝金として支払われる2億2千万円を滋賀県が水源保全に充てている。

編集委員 木下修臣が担当します。

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