金融庁、カブコムに業務改善命令 取引システムの管理などで
金融庁は26日、取引システムの管理が不十分だったなどとして、カブドットコム証券(8703)に業務改善命令を出した。証券取引等監視委員会は15日、同社に対して行政処分を求めるよう勧告していた。
監視委によると、カブコムのシステム障害の状況を検証したところ、発生日時や事象の異なる複数の障害が1件にまとめられていた。障害は実際より大幅に少ない件数が執行役などに報告、容認されていたという。システムの開発に関しても、基本的なテスト項目に漏れがあるなどの不備が見つかった。
金融庁はカブコムに対し、経営管理体制の見直しなど業務改善の取り組みを6月25日までに報告するよう求めた。
カブコムの雨宮猛・専務執行役は今後の対応について「外部の専門家の意見や親会社(三菱UFJ証券ホールディングス)のコンサルティングも受けて改善策を練っていく」と話している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕