中大は22日、都内でロンドン五輪に出場する陸上男子200メートルの飯塚翔太(3年)、同男子400メートル障害の舘野哲也(3年)、競泳男子800メートルリレーの石橋千彰(3年)の壮行会を開いた。

 中大の五輪トリオにあって、注目は「和製ボルト」と呼ばれる飯塚だ。2年前の世界ジュニア選手権で金メダルに輝き、185センチの長身から「和製ボルト」と呼ばれるほどの逸材。同大会で銀メダル(やり投げ)だったディーン元気が今季大ブレークし、完全に立場は逆転してしまった。「以前なら『飯塚世代』と呼ばれたけど、今は『ディーン世代』ですから。刺激になるし、僕も負けてられない。海外で戦える強さを見せ、自己ベストを更新したい」。大きな発奮材料を得るとともに、五輪の目標として準決勝進出を掲げた。

 舘野は「本番は自分でいられないぐらい緊張すると思うが、持ち味の粘り強さを発揮したい」と引き締まった表情。石橋は「強豪ばかりだが、最後まで諦めずに戦えば勝機はあるはず」と話した。