菅原文太さん(享年81)の歌声が40年ぶりによみがえる。映画「仁義なき戦い」の挿入歌「吹き溜りの詩」で、74年に発売されたLP盤のCD化を販売元のテイチクエンタテインメントが検討していることが2日、分かった。

 03年に死去した映画監督深作欣二さん(享年72)と作詞家池田充男さんが作詞を手掛けたことでも話題を呼んだ作品。映画ヒットとの相乗効果で当時、40万枚の大ヒットにつながった。「風が体を

 吹きぬけて

 あとは乾いた

 夜ばかり」の歌い出しから始まる同曲は、菅原さん独特の低音が響く歌声に乗り、高度経済成長の余韻が残る日本全国で支持された。

 さらに、同社では菅原さんと11月10日に死去した高倉健さん(享年83)の2人のサウンドトラックCD「男/健

 文太」の販売も検討を始めた。同じく74年発売で、菅原さん主演の映画「仁義なき戦い」と高倉さん主演の映画「昭和残侠伝」「網走番外地」の劇中で流れた複数曲が収録されている。同社では「昭和の映画史を彩るおふたりが相次いでお亡くなりになりました。ファンの方から多くの声が寄せられたので、LP盤のCD発売を検討し始めました」と話している。