中村勘三郎さんと親交が深かった大竹しのぶが5日、都内で開かれた舞台「ピアフ」の制作発表会見で思い出を語った。「人間的にあんなにチャーミングな人はいない。とてつもない愛を持っている人でした」。

 同日未明に病院で最期をみとった大竹は「演劇界は彼を亡くしてどうなっちゃうんだろう。ここにいないことは実感がないけど、いい芝居をしていくことを新たに誓いたい」と気丈に振る舞った。

 勘三郎さんとは20歳で初めて共演。当時手渡されたシャンソン歌手エディット・ピアフの評伝本は、返すことができないままだという。

 なお、病室には劇作家・演出家の野田秀樹氏、プロ野球評論家の江川卓氏も駆けつけ、勘三郎さんをみとったという。