横綱日馬富士(33=伊勢ヶ浜)が9連勝の“代償”を負ってしまった。

 「何キロあるの? (172キロで)まあ圧力があった」という玉鷲を最後はもろ差しで寄り切ったが、もつれて土俵下に落ちた際、隙間に右足親指をはさまれてしまった。

 取組後、支度部屋で自ら湿布を右足親指と足首に貼って、上からサポーターをつけた。

 「相手(落ちてくる玉鷲)に勢いがあるから、受け止めるか、そのまま吹っ飛ばすか(迷って)…。自分で自分をケガさせた」。過去に同様のケースがあったか、問われると「突き指みたいなもんで、よくあるけどね。でも、足の親指は命だから。まあ大丈夫ですよ」。横綱白鵬とトップで並び迎える終盤戦を前に、思わぬ不安要素を抱えることになった。