大相撲の九重部屋所属の千代翔馬(25)と千代皇(25)の幕内昇進祝賀会が18日、都内のホテルで行われた。

 千代翔馬は昨年秋場所で新入幕を果たすも、同年7月末の元横綱千代の富士の先代九重親方の死去に伴い祝賀会を自粛、延期していたが、初場所で千代皇が新入幕を果たしたのに合わせ、2人まとめてこの日に行われた。千代翔馬は「応援してくださる方々の期待を裏切らぬように、より一層努力します」とあいさつ。千代皇は「部屋の中で(格段)優勝なしで幕内に上がったのは自分だけ。殊勲賞、敢闘賞、技能賞をいち早くつかんでいきます」と、春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて力強く話した。

 約450人の関係者の中には、それぞれの家族の姿もあった。千代翔馬の父ガンバタールさん(59)は、母国モンゴルから来日。約1000人が参加したモンゴル相撲の祭典「ナーダム」の85年大会の優勝者で「今から伸びる。体重が軽いから、もっと太れば勝てる」と、アドバイスを送った。千代皇の母基(もとい)ひとみさんは「毎日お酒を飲んで踊ってお祭り騒ぎです」と、笑顔を弾けさせた。