大相撲の北の湖部屋から継承された山響部屋が7日、東京・江東区の部屋で始動した。関取衆は冬巡業中のため、若い衆11人が稽古。九州場所中の11月20日に死去した第55代横綱の北の湖理事長の遺影を前に、引き締まった表情で約2時間汗を流した。

 北の湖理事長の定位置には座布団が敷かれ、新聞も置かれた。新師匠となった山響親方(45=元前頭巌雄)は「おやじに尻は向けられない」と、L字形の上がり座敷の反対側に構え、後進の指導に当たった。「稽古場は四股が一番というのを教えてもらった。とにかく四股なんですよ、この部屋は」と話し「責任がやっぱり、違う。おやじに教えてもらったことを守っていこうと思っている」と意気込みを語った。