森祇晶氏「常勝球団の4番、それがタイトル」
今、振り返っても、キヨ(清原)のことは、ひとつひとつ鮮明に覚えている。高校から入団してきた時のこと。デビュー戦で「どの投手がいいか」と考えながら送り出して、南海藤本からホームランを放った時のこと。1年目のシーズン終盤、初めて4番で先発させた川崎球場でのロッテ戦でのこと。とにかく、こちら(首脳陣)が考えている通りに、1年目から与えられたチャンスを、次々とつかんでいった選手でした。
とにかく野球に純粋な男だったと思う。無冠の帝王なんて言われたりしたが、西武で一緒に野球をやっていた時、何年間も連続して優勝したチームの4番を務めてくれた。相当な重圧だったはず。これこそ、彼しか持っていない立派な「タイトル」だと僕は思いますね。彼ほどチームの勝利に喜びを感じていた選手はいなかったんじゃないかな。打点や本塁打などタイトルを取れそうな時もあったが、自分の記録よりチーム勝利に貪欲(どんよく)だった。本塁打より犠飛が欲しい場面というものがある。そんなベンチの期待に応えようとする選手だった。
今は「長い間、ごくそうさん」と言ってあげたい。一緒に野球ができたことを僕も幸せに思っています。(元西武監督、日刊スポーツ評論家)
バックナンバー
- 桑田真澄氏「僕の中では世界一のバッター」
- 中村順司氏「チームのために頑張ってきた結果」
- 森祇晶氏「常勝球団の4番、それがタイトル」
- ソフトバンク王貞治監督「さすが華のある選手」
- ソフトバンク秋山コーチ「直球、直球できて、うれしかっただろうな」
- 工藤公康「絶対に一塁に打たせちゃいけないと」
- 長渕剛「和博の第2の人生の出発のために」
- 金本知憲「僕にとってのスーパースター」
- 佐々木主浩「次は指導者で」
- イチロー「いつか野球場に戻ってきて」
- 松坂大輔「同じユニホームを着る夢途切れていません」
- 大塚光二氏「助けられたことはあっても…」
- ローズ「最後の試合で一発うれしい」
- 大石監督「清原の見えない力が浮上させた」
- 松山守備走塁コーチ「同じ立場で野球をしてみたい」
- 近藤一樹「ウイニングボールにサイン」
- 杉内俊哉「最高やった」
- 巨人長嶋茂雄終身名誉監督「そのスピリットを後輩たちに」
- 巨人原監督「勇気を与えてくれる一発」
- 土井正博氏「将来は野球界の親分に」
- 吉田義男氏「ヨコジマ発言叱られた」
- 星野仙一氏「よく頑張ったよ」
- 中日落合監督「長い間、お疲れさま」
- 立浪和義「僕らにとってはスーパースター」
- 福留孝介「名前でお客さんを呼べるのはすごい」
- 日本サッカー協会・犬飼会長「打ってほしい時に、結果を出す選手」
- 和田アキ子「あんなに華のあるスポーツ選手はいない」
- NPB今季スローガンは「覚悟」 [28日22:53]
- 【ロッテ】「野手です」FA補償1日発表 [28日22:52]
- 【横浜】「持ってる」山崎連続サヨナラ打 [28日21:08]
- 【巨人】小山「矢野さんの話に感動」 [28日20:32]
- マック鈴木監督「仲間もライバル」 [28日21:44]
- 全国に吹け、美里工の新しい風 - ヨシネーのひとりごと - 野球コラム (ヨシネーのひとりごと - nikkansports) [2月3日]
- 「ヨシネーのひとりごと」始まるよ~ - ヨシネーのひとりごと - 野球コラム (ヨシネーのひとりごと - nikkansports) [1月30日]
- 新生・駒大苫小牧の新しい1ページ - ヨシネーのひとりごと - 野球コラム (ヨシネーのひとりごと - nikkansports) [1月30日]
- 明大が一歩リードか/東京6大学野球展望 (矢島彩「アマ~い野球ノート」) [4月8日]
- 【番外編】元西武・小野剛氏が被災者を芦ノ牧ホテルへ受け入れ (「ニッカン今井でございます」) [3月24日]