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アイアンショット|基本とチェックポイント

Introduction
アイアン ショットは (1) 芝の上のボールを打つ (2) 傾斜面から打つこともあるという点で ドライバーとは 異なるが ダフったり トップしたりせずに クラブの芯で ボールを打つことが 極めて重要で その意味での正確さを重視すべき ショットである。高い確率で それが出来て 意図した距離 ボールを飛ばせれば 多少方向性が悪くとも パーオンの確率は 高くなり スコアも 格段に良くなる。

心構え

① 体が回転する力をメインのパワー ソースにして ボールを飛ばすという スイングのメカ二ズムは アイアン ショットも ドライバー ショットも同じ - フル ショットでは 確り クラブを振り切る必要があるが 常に 力一杯 クラブを振る訳ではなく ある意味 力をコントロールする技も必要に

② ダフり難いスイングを身に付けることが 極めて重要で そのためには タメの利いた ボールの先のターフが薄く取れる 適度な(所謂 シャロ―な)ダウンブローのスイングが理想

③ 芯で クリーンにボールを捕らえることが最優先 - 正しいタイミングで クラブがリリースできるスイングを念頭に ショットの安定性、再現性、正確性に着目し研究すること

打ち方の基本と注意点

以下は アイアン ショットを打つ時の基本と注意点を (1) アドレスから (8) フィニッシュまでの 8 つのステージに分けて解説したものだ。(テーブル内の詳細説明は 動画とその後に続く解説の後に読んでも OK)

アイアン ショット
  基本 注意点
(1) アドレスは ドライバーより クラブが短い分 前傾姿勢は 応分に大きく 手の位置も より体の近くに来る構えになる。ボールの位置は 理論によって異なるが 左足かかとの内側前からスタンス中央の間の何処かに置く。(» 正しいボールの位置) 体重の掛け方も 諸説あるが 左右の足に 50/50 の比率で乗せて構えるのが基本。 スタンス、ボールの位置、体重の掛け方の基本は スクウェア、スタンスの中央、左右の足に 50/50。ただ、状況に応じ調整出来るようにする必要も。例えば、ショート アイアンは より左足体重で バックスイングもコンパクトに。
(2) 背骨を中心に 肩の回転と同時に 腕を引くように スイングを始動させる。テイクバックは クラブヘッドを飛球線の後方に 真っ直ぐ引く イメージだが クラブをインサイドに引き過ぎないこと。 ボディーターンの軸の前後左右へのブレを 最小限に。ワッグルを 工夫するなど スムースに テイクバックをスタートさせる術を研究しよう。
(3) バックスイングでは 肩の回転が腕の振りをリードするように 肩を確り回転させ 腕の振りを押さえ気味にしてクラブを引き上げる。肩は 90°か それ以上 十分に回転させる必要があるが 腕は 背骨を中心とする 肩の回転運動が クラブヘッドを加速し コントロールする上で 最も都合の良いところに動かすこと。

バックスイングからトップに至る過程で 体重を右足側に乗せて行くのが一般的だが 体の回転運動を効率良く利用して 安定したリピータブルなスイングにしたい訳だから 体重移動 ましてや 重心移動は 最小限に。
バックスイングからトップまでの間にコック(手首の角度を変えること)を入れる訳だが コックはイラスト (2) ~ (4) のように バックスイングの過程で 徐々に 入れる方が早めに入れるより クラブヘッドの感触を確認し易く 良いだろう。

体重を逆にここで左足に少し乗せていく スタック & ティルト打法というスイング理論さえある程で 体重移動に関しての定説はない。 » 参考
(4) 距離より精度を重視し トップは シャフトが地面と水平になる 少し前で 止める気持ちで 肩の回転と腕の振りの関係をその観点から調整する。背中がターゲットの方を向くまで 肩が 確り回転すれば 思っているほど腕を振り上げなくとも 手の位置は イラスト (4) のように十分な高さまで上がる。 時計の針の 10:30 から 11:00 のポジションまで腕を振り上げた所がトップ。腕の振りは 少し抑え気味で良かろうが 肩は 90°か それ以上 確り 回転させる。ゆっくり腕を落とせるような トップの形を作ることがポイント。
(5) ダウンスイングの動きは 下半身がリードする形で始動し それに続いて 腕を落としていくが クラブヘッドが 腕よりも遅れて落ちてくるように 腕は ゆっくりと落とす。上半身は 肩の回転に 両方の腕が付いて行くように 左右の力がバランス良く使えるよう 肩が背骨に対してなるべく直角な位置関係でプロペラのように回転させる。 インパクトの瞬間に合わせて その直前で手首を反そうという考え方や意識は 厳禁。手首は フォロースルーまで 反さないくらいの気持ちで。クラブヘッドの感触は 球を芯で捕らえるために大切なことだから その点は意識しながら練習を。
(6) インパクトは (1) ~ (5) の動きの結果。ここで フェースが開いたままであれば スライス。このステージでは 腕を横に振って ボールを確り 捕まえるイメージ。 ここで 左腕は 旋回 (スーピネート) する訳だが リストを瞬間的に反すような意識は 厳禁。左腕は 素直に水平に引くこと。
(7) フォロースルーまでは ボディーターンと フットワークで クラブヘッドを走らせるようにし 右腕は 重力で落としてから このステージで 押し出すように振ること。イラストのように 背骨が右に傾いた形で 所謂 ステイ ビハインドで 上半身の重心は 右側に残す。この形が出来れば クラブヘッドは 自然と若干インサイドから入り その後 インサイドに出ていく。 フォロースルー初期の段階では 上半身が左に突っ込まないよう注意すべきだが その重心が最後まで右側に残る 明治の大砲型も良くない。また、このステージの後半では 肘が地面を指すように ゆっくり 左腕をたたみこんで行く。
(8) フォロースルーからフィニッシュでは 左 (前足) に体重を移動させる。ドロー、フェードなど、ショットの打ち分けは フィニッシュの高さや方向を変えることで。 フィニッシュで 体のバランスが崩れるようなら スイング全体の流れやバランスに問題がある。

アイアンショット動画|手本

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クラブをリリースするメカニズム

動画のように アイアン ショットは ボールの先のターフが取れるように ある意味 ダウンブローにクラブを振る訳だが そのイメージが 間違ったメッセージを送る結果になっているとも言える。どんなクラブも クラブは ダウンブローに hit down する訳だが ボールに対して腕を上から下に振るのではなく クラブをリリースすることによって hit down するのが 正しいやり方である。

ダウンスイングで 右肘が右脇腹の腰骨の前辺りに来るように 腕は そこまでは 落とす訳だが そこからは 水平にターゲットに向かって 横に振るべきである。インパクトの直前から フォロースルー前半の 所謂 ヒッティング ゾーンで 腕は hit down ではなく hit foward なのである。つまり、(5) ~ (7) で 腕は 横に 水平に引かれる訳だが それでも リストがターンし クラブがリリースされる時に クラブヘッドは 上から下に落ちる訳だから 自然とターフが取れるようなスイングになるのである。トップで 腕とクラブのシャフトが成す角度が (5) まで 変わらずにキープされ ヒッティング ゾーンで クラブがリリースされれば クラブヘッドは 腕で打ち下ろさなくとも 上から下に落ちる と言うことだ。結果、ソリッドに ボールを捉えられるゾーンが広い ダフり難いスイングになる理屈だ。

そうするためには 体重を あまり早く左に移動させず イラストのように背骨が 右に傾いた形を維持するように (7) まで 体重を右側に残しておくことがポイントだ。そして、腕とクラブのシャフトが成す角度をキープしたまま 腕を重力で ゆっくり落とすイメージだが その (4) ~ (5) のフェーズでは 右手がクラブを下から支える 所謂 パームアップの意識を持つ位で良いだろう。そして、その後の ヒッティング ゾーンで 左腕は 水平に引くと同時に 右腕を押し込んで行くことで 前述のターフが薄く取れるスイングが完成するのである。

この形が出来れば クラブヘッドは 自然と インサイドから シャロ―に入るので ダウンスイングのプレーン は バックスイングのプレーンより少し寝た インサイドのプレーンになる。意識して インサイドから クラブヘッドを落とそうとすると 右肩が下がり 上半身の左右の力をバランス良く使えなくなるから 右にプッシュアウトし易いスイングになるだろう。従って、クラブフェースが なるべくスクウェアーになるよう ボールを捕まえる感覚で 左腕は 水平に引くフェーズでは 腕を ゆっくり スーピネート(» 詳細)させるように振るイメージが良いと言えよう。そして、体重は (7) の後半から (8) のステージで 左(前足)に 移動させることになる。

なお、インパクトの瞬間に 腕の振りを止めて ボールをたたくような意識でクラブを振っている人も少なくないと思うが そうならないように注意しよう。さらに、(6) ~ (7) のステージで 先に 左に体重が移動してしまう人も居るだろうが そうしたタイミングで 体重移動をすれば インパクトで 背骨が右傾した姿勢を保てず バックスイングより ダウンスイングのプレーン立って アウトサイド インのプレーンとなり 所謂 スライサーのスイングになってしまうだろう。 いずれにしても、間違った ダウンブローの意識でクラブを振っている人は 以上を参考に アイアンショットの打ち方を研究して下さい。

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