アブラハム・B・
イェホシュア(Abraham B. Yehoshua, יהושע.ב.א )氏は、現代イスラエルを代表する作家の一人。1936年、中東歴史学者の父と、モロッコから20年代に移民してきた母との間に、イスラエル第5世代スファラディとしてエルサレムに生まれる。兵役後、エルサレムのヘブライ大学で哲学とヘブライ文学を修め、イスラエル北部のハイファ大学で長年ヘブライ文学と比較文学を教え、現在は同大学文学部名誉教授。初期には寓意性の強い短・中編を、70年代後半からは長編を発表。作品の多くが演劇化、映画化されている。
イスラエル文学界の長老として、かつオピニオン・リーダーとして、アモス・オズやD・グロスマンとイスラエル国内外に発信し続けている。
作品の日本語訳としては、『エルサレムの秋』(母袋夏生訳、河出書房新社、2006年)がある。