市民が奏でる楽都郡山のハーモニー

市民が奏でる楽都郡山のハーモニー

東北のシカゴから東北のウィーンへ荒廃と復興の中、音楽は一筋の光となりました。

 敗戦直後の郡山は、空襲により産業が荒廃し、市民の生活を脅かす困窮に苦しんでいました。こうした中で市民は戦災復興へと歩み始めますが、工業都市として人口が急増すると、暴力団抗争などが相次ぎ、郡山は治安の悪い街「東北のシカゴ」として名前が広まってしまいました。

 一方、全国で「素人のど自慢大会」などが人気を集めると、音楽は郡山市民の心の拠り所となりました。
さらに市民の想いは、本格的なオーケストラの演奏会を…と高まり、昭和29年、郡山音楽協会と郡山青年文化協会主催の「NHK交響楽団公演」が国鉄郡山工場大食堂を会場にして開催されました。その後も合唱、器楽、学校音楽などでの活動や著名団体等の公演や音楽会が続き、いつしか郡山は「東北のシカゴから東北のウィーンへ」、「音楽都市 郡山」などと称され、全国の注目を集めていきました。これらの戦後の音楽活動は昭和39年の「十万人コーラス」運動、昭和40年の「二十万人コーラス市内パレード」などに発展。「百万人の大合唱」として映画化もされ、さらに当時の日本では最大規模であった野外ロックコンサート「ワンステップフェスティバル」が市民の手によって成し遂げられました。

 こうして音楽を愛する先人達の力が音楽都市郡山を生み、育て、現在でも市内の小中学校、高等学校では音楽活動に熱心に取り組み、多くの大会で多くの賞を受賞しています。
 そして平成20年3月、郡山市は「音楽都市」を宣言しました。全国大会に出場した市内の団体や個人の方々による「 トップコンサート」、全国大会金賞受賞団体による「 全国合唱祭」、 フロンティア大使で指揮者の本名徹次さんと有名なオーケストラによる「ふれあいコンサート」など様々な音楽活動が展開されています。
 次の楽章を奏でるのは私達と未来を担う子ども達。
人の輪を広げ、音楽で心をつないでいきましょう。

文化庁

郡山駅前大通商店街振興組合

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