●選考理由
　世界のクロサワのかげにミフネあり。「羅生門」以来の黒澤明監督の世界的名声のかげで大きな役割を果たし、「用心棒」「赤ひげ」によってベネチア国際映画祭で再度にわたり男優賞を受賞、世界各国から出演を求められ、「レッド・サン」ではアラン・ドロン、チャールズ・ブロンソンと肩を並べて主演するなど、その輝かしい国際的足跡は俳優としてほかに並ぶものがいません。
　近年は、海外各地で開催される三船主演作特集上映その他の催しに努めて出席、国際親善に寄与するとともに、モントリオール世界映画祭の審査員、ロサンゼルス市の名誉市民に選ばれ、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校（UCLA）から学位を贈られたほか、ロサンゼルス郊外ブエナパークのムービーランド・ミュージアムにろう人形が置かれるなど、まさに世界のミフネです。

　　　　　　

贈賞式の模様（1988年3月24日）


川喜多和子（中央）より、川喜多賞本賞の宝塔を受け取られる三船氏


お祝いに駆け付けた黒澤明監督と固い握手を交わす三船氏




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