▲一覧ページへ戻る

世界連覇へ向け、「おごることなく精進していきたい」…グラップリング世界王者・久能孝徳(チーム太田章)【2010年4月29日】


 今年3月27〜28日にポーランド・クラクフで行われた世界グラップリング選手権のGi(道着着用)90kg級で、日本選手として初めて世界チャンピオンに輝いた久能孝徳選手(チーム太田章)の祝勝会が4月28日、千葉県浦安市のシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルで行われた。

 久能選手はNo-Gi(道着なし)90kg級でも銀メダルを取っており、2個のメダルを首から提げて登場。日本レスリング協会および日本格闘競技連盟の福田富昭会長が「今年8月には北京で格闘技のオリンピックとも言える第1回スポーツ・アコード・コンバットゲームズが開催される。そこでも頑張り、日本の活躍を世界で見せてほしい」と祝辞および激励のあいさつした
(右写真=右端は両親)

 久能選手をサポートしているゲンキなアトリエ・春日良一代表取締役は「相手をつぶすのではなく、相手の力を吸収して、それを利用して勝つ極めて日本人的な闘いをします」と、久能選手の強さを説明。2004年に米国で出会い、日本での活躍の場をつくった1984年ロサンゼルス・1988年ソウル両五輪銀メダリストの太田章さん(早大教)が、出会いの経緯などを披露し、「43歳とは思えない輝き。(久能選手がスキンヘッドの頭を指すと)そのことじゃありません。これからも頑張ってほしい」とあいさつした。

 春日氏の妻で、水泳平泳ぎで一世を風びした1984年ロサンゼルス五輪代表の長崎宏子さんが、アナウンサー顔負けの流暢なしゃべりで久能選手に少年時代のことなどのインタビューを連発。「親を一番困らせたことは?」との問いに、「たくさん困らせたので、分かりません」と答えるなど、会場を盛り上げた。

 長崎さんの3人の子供を含めたちびっ子達から花束をもらった久能選手は「闘うことは自分への挑戦。世界一になれたことは誇りだけれども、強い人は多いので、負けないように精進したい。皆さんの応援と期待にこたえられるようにしたい」とあいさつ。日本代表として出場が内定しているスポーツ・アコード・コンバットゲームズ、および来年以降の世界大会での健闘を誓った。

 なお、久能選手は5月3日の明治乳業杯全日本選抜選手権(東京・代々木競技場第2体育館)の準決勝の前に、グラップリングの模範演技を披露。普及活動にも尽力する。

 《参考記事》
 ★2010年3月29日: 久能孝徳(太田章ク)がグラップリングで、山田崇太郎(Brave)がパンクラチオンで優勝
 ★3月28日: 久能孝徳(太田章ク)が2位…世界グラップリング選手権第1日
 ★3月1日: グラップリング&パンクラチオンの世界大会出場選手が合同練習

長崎さんのマイクパフォーマンスが会場を盛り上げた。 力持ちを証明するため5人の子供を抱える! 出席者全員で記念撮影

  ▲一覧ページへ戻る