市況解説
2024年4月24日(水)市況解説
| 2024年4月24日(水)市況解説 大引け | |
|---|---|
| 日経平均株価 | 38,460.08(+907.92) |
| TOPIX | 2710.73(+44.50) |
| 売買高概算 | 174045万株 |
大引け・大幅に3日続伸－半導体全面高に加え、好決算なども追い風
24日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に3日続伸、前日比907.92円高の38460.08円で取引を終えた。23日の欧米株高を支えに足元下げの目立った半導体関連株が軒並み大幅高、アジア主要指数の堅調推移も追い風に、出遅れ感の強かった日本株への見直し買い姿勢が強まった。決算発表や日銀金融政策決定会合などの重要イベントを控え伸び悩む場面も見られたが、終盤に持ち直して本日高値で引けた。東証株価指数(TOPIX)も大幅に3日続伸。東証プライムの売買代金は概算で4兆5513億円、売買高は同17億4045万株、値上がり銘柄数は全体の7割強の1195、値下がり402、変わらず55だった。業種別TOPIXは全33業種中、「精密」「電気機器」「輸送用機器」など29業種が上昇し、下落は「電気・ガス」「陸運」「パルプ・紙」「不動産」の4業種にとどまった。東京エレクトロン(8035)が一段高するなど半導体関連が終日強く、三井物産(8031)はアラブ首長国連邦(UAE)で総事業費1兆円規模の液化天然ガス事業に一部参画することが伝わり、大幅高で上場来高値を更新した。午後に前3月期の純利益見通しを上方修正した清水建設(1803)も上げ幅を拡大、KOA(6999)は昨日発表の今3月期18％営業増益見通しを好感して12％高、前期営業黒字に転換したジャフコグループ(8595)も後場上げ幅を広げた。半面、昼のNHKニュースで「船舶用エンジンの測定データを改ざんした」と報じられたIHI(7013)が後場急反落、旭化成(3407)はきょう午前に「カナダでEV向け電池材料の工場を新設する」と報じられ、先行投資負担が警戒された。オービック(4684)は今3月期見通しの増益率鈍化が嫌気され大幅安で年初来安値を更新、直近賑わった北海道電力(9509)など電力株も総じて冴えなかった。
新興市場も終日堅調地合いを維持して、東証グローズ250指数が反発した。リンカーズ(5131)、セキュア(4264)、データセクション(3905)が買われ、エフ・コード(9211)、ティーケーピー(3479)、トライアルホールディングス(141A)が売られた。
| 2024年4月24日(水)市況解説 前引け | |
|---|---|
| 日経平均株価 | 38,329.39(+777.23) |
| TOPIX | 2702.68(+36.45) |
| 売買高概算 | 88112万株 |
前引け・大幅続伸－欧米株高を支えに一段高
24日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸、前日終値に比べ777.23円高い38329.39円で引けた。23日の米株市場で中東警戒やインフレ懸念の和らぎを支えに主要3指数がそろって続伸、引け後に決算発表したテスラが時間外取引で急伸したことも安心感に繋がり、幅広い銘柄が大幅高で始まった。先物等の買い戻しも巻き込みながら、寄り後も上げ幅を大きく拡大、きょうの高値近辺での前引けとなった。東証株価指数(TOPIX)も大幅続伸。東証プライムの売買代金は概算で2兆2856億円、売買高は同8億8112万株、値上がり銘柄数は全体の7割弱の1125、値下がり467、変わらず60だった。業種別TOPIXは全33業種中、「精密」「電気機器」「機械」など22業種が上昇し、下落は「電気・ガス」「空運」「陸運」など11業種。東京エレクトロン(8035)をはじめ半導体関連が軒並み大幅高、前3月期決算見通しの上方修正や配当計画を大きく引き上げた野村マイクロ・サイエンス(6254)が一時ストップ高まで急伸した。米テキサスインスツルメントと同業のルネサスエレクトロニクス(6723)や、英アクティビストのシルチェスターの大量保有が判明したニコン(7731)も大幅高。シマノ(7309)は今12月期の減益予想を一転増益見通しに修正、コメリ(8218)は今3月期の増益予想や自社株取得枠の設定が好感されともに大幅高で反応した。ソニーグループ(6758)、日立製作所(6501)、トヨタ自動車(7203)などの主力株も強く、日経平均を押し上げた。半面、ニデック(6594)は今期増益見通しが物足りないとして朝高のあと失速、アーレスティ(5852)は前期最終赤字となることが嫌気され、一時17％安まで急落した。レゾナック・ホールディングス(4004)はユーロ円建て転換社債型新株予約権付き社債(CB)の発行が需給悪懸念を呼び、住友金属鉱山(5713)は非鉄市況安が重荷となった。
新興市場でも目先底入れのムードが広がって、東証グロース250指数が反発した。GENDA(9166)、フリー(4478)、Macbee Planet(7095)が買われ、テックファームホールディングス(3625)、コンヴァノ(6574)、トリプルアイズ(5026)が売られた。新規上場のレジル(176A)は公開価格1200円に対し、1205円で寄り付いた。
更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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