KADOKAWAは4月1日付けで社内カンパニー制を廃止した。「角川書店」「富士見書房」など8つのカンパニーに分かれていたが、コミックや雑誌などジャンルごとの「局」に再編。重複していた編集・制作機能を統合し、人員の効率化を図る。「角川書店」や「富士見書房」などのブランドは残っているが、組織名からは消えた。
KADOKAWAは2013年10月、角川書店や富士見書房、アスキー・メディアワークスなどグループ9社を合併して発足。それぞれのグループ会社を社内カンパニーとして再編していた。
4月1日付け組織改編では、社内カンパニーをすべて廃止し、ジャンルごとの「局」に再編。各カンパニーの編集者をジャンルごとに配置し、角川書店や富士見書房のコミックレーベルは集約して「コミックキャラクター局」に、「ザ・テレビジョン」などの雑誌は「マガジンブランド局」に移管する――といった形にした。
また、「ファミ通」などエンターブレインのゲームメディア関連事業は4月1日付けで本体のKADOKAWA・DWANGOが吸収している。
再編の理由について同社広報担当者は「今後の新しい出版形態に対応し、効率的な経営を行う中で、同じようなジャンルのものを1つに集約することが望ましいと判断した」と説明している。
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