... 夏の歌材も少なく限いわばし滝もとどろに鳴く蝉の声を聞けば都し思ほゆ」(大石蓑麻呂)と、蝉の声から望郷の思いを直情的にうたっている。歌合わせの歌題に取り上げられた「夏の歌」今和歌集の「歌風の橋渡し」を果たした王道的な歌が多いとされる。同じく ...

... 夏の歌 SUMMER SONG 7 月 13 日火曜日誰にでも、好きな夏の歌の 1 つや 2 つあるよねラジオで昔の歌がかかっていて、夏の思い出がよみがえってきた。私が一番好きな夏の歌は、「ブライト・サンシャイニング・デイ」。あれを聞くと、ほおに日差しを感じる ...

中原中也. 逝く夏の歌 のりて山沿ひの道を乗手. 並木の消が深く息を吸つて、空は高く高く、それを見てみた。日の照る砂地に落ちてみた硝子を、歩み来た旅人は周章てて見付けた山の端は、澄んで澄んで、金魚や娘の口の中を清くする。飛んでくるあの飛行機に ...

... 夏の歌に現われ、『古今和歌集』の撰者によって、第一次の統一が果された。『古今和歌集』の、「夏」は「ほととぎす」という、夏の歌の素材規定による歌世界の夏の創出は、『古今和歌集』以後、新た化現象を伴い、一層試みられて素材のベとして強固に定着 ...

... 夏の歌抄しもらせり」とあるように、前年の嘉永五壬子年以降、安政五戊午年の歌を選んで、第三歌集としたかったようである。志はありながら果しえなかったのであろうか。今、伝本を見ることはできない。第四歌集は即ち「夏許呂毛三集」ということになる ...

... 夏の歌、後のはの歌である。前のは愛妻の愛と床夏の惜しさとが全く同じてあるといつたらば、あまりに極端で滑稽てあらう、唯妻を愛づる心と床夏を惜しむ心とが、どたので、後の歌も、杜宇のなく皐月の空、あやめ草の生い茂った、曇りがちの空模様であらう ...

... 夏の歌、(八)はすべて「月」の歌で、さらに「秋風」や「秋山」などの語も散見し、秋の歌、(九) (一〇)は「ちどり」中心で、冬の歌、(一二)は「うきなやよそにもりいでむ」とか「わがこひはしのぶのうらに」などとあって、忍恋の歌、(一三)は「あひみるほどの ...

... 夏の歌の四首中、二首までが郭公を扱っているのも頷ける。全体として、夏季の喜びを詠出している。人々あまたともなひて郭公 ... 夏の歌には、回夏の歌三月尽日、行く春を惜しむ心を鶯に託して止めようとする惜情を詠むなど、春の歌には、雪・霞・桜 ...