... 唐十郎作の「黒いチューリップ」を上演した。大学内部で育てあげた学生劇団である。当初のメンバーは全員、唐十郎のゼミに加わった生徒であった。学生は当然、やがては卒業し、普通の学生劇団であれば ... 唐十郎ギャラクシーは膨張を続けている唐十郎ワールド.

唐十郎. 『わが青春浮浪伝』解説扇田昭彦唐十郎の『わが青春浮浪伝』(一九七三年、講談社刊)は、いかにもこの劇作家らしいユニークなスタイルと内容をもつ自伝である。この本が出た一九七三年、唐十郎は三十三歳の若さだった。彼が主宰していた劇団状況 ...

... 唐十郎 + 新宿梁山泊本体 1,800 円 + 税唐十郎が梁山泊のために書き下ろした、昭和 5 年の浅草に芸人群像がひしめく戯曲「風のほこり」を、梁山泊はみごとに舞台化し好評を博した。戯曲のほか、舞台写真、劇評などを多数併収して、紙上に舞台を再現する ...

唐十郎. 子をしているが、唐十郎の演出にかかるとその人物は、おかしさと生真面目さの往復をする。例えば、同じ群衆シーンを演出したとしても、唐十郎の群衆には必ずそのシーンの主調音に同調しない、変な気になる人物がいるのだ。その発想はぼくには ...

... 唐十郎について見るべき批評がないのなら、彼の劇的世界を力ずくで抽象化し均質に明晰化していけるだけの言葉を持てない批評の側の怠慢にほかならない。では、なぜいま、唐十郎の舞台に暴力的な解釈が必要なのか。そうだとすれば、唐十郎の舞台を、直線的 ...

唐十郎という稀有な才能の活動と疾走を、共感をもって目撃し、伴走してきた演劇ジャーナリスト・劇評家による、40年間にわたる劇評・作家論の、初の集大成。

... 唐十郎氏、石橋蓮司氏を見廻した。唐氏と話しあっているのは演劇評論家の扇田昭彦氏だ。紅テント「唐組」を興行する唐十郎氏は、せきこむような早口でタッタッタッと演説をして、宴会場は六〇年代にひき戻った。こうなると司会の桑原茂夫氏は絶好調となる ...