中国で野生のパンダ射殺し肉売買 摘発

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香港(CNN) 中国の国営中央テレビ局は14日までに、同国南西部の雲南省で野生のパンダ1頭を銃で殺し、肉を売り付けた疑いがあるとして計10人を拘束したと報じた。

地元警察が昨年12月に、クマの肉の違法売買に関する情報提供を受けて捜査中、パンダも犠牲になっていることが判明したという。DNA鑑定などが決め手になったとしている。

同省の科学捜査部門の責任者は中央テレビ局の取材に応じ、重大な犯罪と受け止め、DNA鑑定について再検査を命じパンダが犠牲になっていたことを突き止めたと指摘した。

容疑者10人のうち、3人が正式に逮捕され、このうち兄弟の2人が主犯格とされる。2人は雌のパンダを射殺したことを供述したが、「大型の動物」と思って撃ったと釈明している。

売り払った肉は重さ35キロで、手の部分は4800人民元(約9万2300円)の値段でさばいたという。

容疑者の家宅捜索で、殺されたパンダの毛皮や頭がい骨の一部などが見付かった。

ジャイアントパンダは絶滅が最も危惧されている動物の1種類。世界自然保護基金(WWF)によると、現在の野生の個体数は推定で約1800頭となっている。

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